インド更紗[仮称]
物語図掛け布の一部 インド南東部沿岸(スリランカで発見と伝わる) 18世紀 Karun Thakar collection, London. Photo: Desmond Brambley
染織の難しい木綿布に茜(あかね)や藍などの天然染料を用いて生産されたインド更紗は、宗教儀礼や室内装飾、服飾などさまざまな用途に使われ、鮮やかな色彩とのびやかなデザインが特徴です。大航海時代にはヨーロッパ各国で相次いだ東インド会社の設立に伴い、世界中へと輸出され、他国の要望に応じたデザインも生産されるようになりました。本展では、世界有数のコレクターが集めた選りすぐりの品々から、奥深いインド更紗の展開を紹介します。