財団法人 東日本鉄道文化財団
 
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上映作品紹介
 
映画の創成期からスクリーンに登場した列車たち。第1回鉄道映像フェスティバルでは黎明期の映像など、新旧の鉄道映像を上映しました。なかでもリュミエール作品の中で、もっとも有名な『ラ・シオタ駅に到着する列車(フランス)』と、澤登翠氏の活弁付(東京会場のみ生演奏付)無声映画『大列車強盗』、『キートンの大列車追跡』は必見と好評でした。
 
 
『ラ・シオタ駅に到着する列車 (フランス)』
<1897年/フランス/2分/白黒> 撮影:リュミエール兄弟
映画の創成期に誕生した作品でリュミエール作品の中でもっとも有名なもの。駅に列車が入ってくる様子を撮影した作品である。ホームを行き来するのはリュミエール家の女性たち。列車に乗るわけでも、誰かを迎えにきているわけでもないところから、明らかな演出が見て取れる。撮影されている駅はフランスのラ・シオタ駅。当時、この作品を観た観客が、その追力に驚いて映画館から逃げ出したという逸話が語り継がれている。
1897(c)Association freres lumiere
 
 
大列車強盗
<1903年/アメリカ/9分/染色版> 監督・脚本・撮影:エドウィン・S・ポーター
出演:マリー・マーレイ、ジョージ・バーンズ、G・M・アンダースン
ニュージャージー州の広々とした大自然の中で機関車や馬が疾駆する場面を、映画史上、始めてクローズアップを使用して撮影された“西部劇”の始祖ともいうべき作品である。さまざまな角度から撮られた短いシーンを交互につなぎ合わせるなどの技法を使い、展開して見せている。駅で列車に乗り込んだ盗賊団が列車強盗に成功し、祝宴をあげようとしたところを追跡してきた警備隊に逮捕されてしまうというアクションに富んだストーリー。“映画”を大衆の娯楽にする引き金となった貴重なサイレント短編。<澤登翠氏による活弁付で上映>
 
 
キートンの大列車追跡
<1926年/アメリカ/75分/白黒> 監督:バスター・キートン
出演:バスター・キートン、マリアン・マック、グレン・キャペンダー
チャップリンと並び、ドタバタ喜劇をもっとも洗練させた喜劇王キートンの最高傑作として知られる作品。1917年に映画デビューしたキートンは、プロデューサーのジョセフ・スケンクの力を得て、キートン・プロダクションを作り、1920年から二巻物主演作を製作。卓抜なギャグの快作『荒武者キートン』『セブン・チャンス』『キートンの蒸気船』などを生み出し、彼の黄金時代を築き上げた。この『キートンの大列車追跡』はキートンの全作品中、最大の製作費(415,000ドル)を投じた長編である。
機関車ジェネラル号を恋人と同じくらいに愛する機関士ジョニー。南北戦争開戦後のある日の事、北軍のアンダースン大尉たちに、恋人の乗るジェネラル号を奪われてしまった!ジョニーは、愛する者を取り戻そうとすさまじい奮闘を繰り広げるのだったが…この作品の原作は1863年のウィリアム・A・ピッテンジャーの南北戦争の実話を元にした「勇気と苦難一鉄道大冒険物語」である。キートンは映画化に際し、原作の北軍の視点を逆転させ、南部の機関士を主人公にした。ロケ地はオレゴン州コテージ・グローヴ近辺。<澤登翠氏による活弁付で上映>
活動弁士 澤登翠(さわと・みどり)
東京都出身。故松田春翠(無声映画鑑賞会会長〉門下。1973年デビュー。国内外の幅広い活動を通じて“弁士”の存在をアピールし「伝統話芸・活弁」を支える貴重な存在として知られる。現代劇から時代劇、洋画とレパートリー多数。映画評、エッセイ等も執筆している。
   
楽団:カラード・モノトーン 指揮&三味線:湯浅丈一、
ピアノ:村岡貞彦、ヴァイオリン:大鹿有希 フルート:鈴木真紀子、
パーカッション:足立克己
無声映画の生演奏を担当する西洋楽器と和楽器とを混成した専属合奏団。1987年、東京国際映画祭でD.W.グリフィス監督作品『国民の創世』の音楽制作、演奏を担当し好評を得て以来、日本独特の活動写真の音楽を地道に研究し、澤登翠と共に各地で公演活動を行っている。(東京会場のみ出演)
 
 
セントラル・ステーション
<1998年/ブラジル/111分/カラー> 監督:ヴァルテル・サレス
出演:フェルナンダ・モンテネグロ、ヴィニシウス・デ・オリヴェイラ、マリリア・ぺーラ
ベルリン映画祭でブラジル映画史上初の金熊賞に輝いたロードムービー。リオ・デ・ジャネイロの中央駅で手紙の代筆業をしている女ドーラは、少年ジョズエが父親に宛てた手紙を代筆する。切手代として預かったお金はドーラの生活に費やされ、投函されない手紙に返事は来るはずもない。そんなある日、ジョズエの母親が中央駅の前でバスにひかれ亡くなってしまう。
ドーラは駅に住み付いた少年を養子斡旋業者に引き渡し、受取ったお金で新品のテレビを買う。しかし、その業者の目的が臓器売買だと知ったドーラは必死にジョズエを奪い返し、彼を父親の元に届けるための旅に付き合うことになるが・・・。ブラジルの広大な風景に目を奪われながら、主役2人の微妙な感情の変化を通して、様々な間題を抱えるブラジル社会の現状にまで言及した真撃な視点も印象深い感動作。
 
 
ハンネス、列車の旅
<1998年/ドイツ/87分/カラー> 監督・脚本:ぺーター・リヒテフェルト
出演:ヨアヒム・クロル、オウティ・マエンバー、ぺーター・ローマイヤー
ドイツに住む鉄道マニアのビール配達人ハンネスは、上司にクビを宣告されながらも「第1回列車時刻表国際競技会」に参加するために、フィンランド北部の小さな町イナリを目指し旅に出る。道中、殺人事件の容疑者にされて刑事に追われたり、同じ電車に乗り合わせた女性シルパに一目惚れしたりと、さまざまな出来事に遭遇するうちに、目的地はどんどん遠くなり…。
草原に立つ白い風車、漆黒の闇に浮かび上がる満月、フィンランドの真珠と呼ばれるイナリ湖の神秘的なたたずまい。どこかメランコリックな北欧の風景を前に、旅情気分に誘われる心優しいラブストーリーとコメディがミックスされた詩情あふれるレール・ロードムービー。 北フィンランドで開催されるカリウスマキ兄弟主催の映画祭に、列車を乗り継いで参加した際、思い付いたというぺーター・リヒテフェルト監督のデビュー作。1998年ドイツ映画賞最優秀作品賞、助演男優賞、撮影賞受賞。
 
 
降旗康男監督のトークショー
“新網走番外地”シリーズや『鉄道員<ぽっぽや>』『ホタル』など多数。日本を代表する映画監督の一人である降旗康男監督をお招きして、トークショーを開催します。またトークショー終了後、代表作『駅 STATION』の上映を行います。
 
 
特別上映:駅 STATION
<1981年/日本/132分/カラー> 監督:降旗康男 出演:高倉健、倍賞千恵子、いしだあゆみ、根津甚八
人と人との巡り逢いを、駅に停車する列車にたとえ、オリンピックのピストル競技の選手でもある刑事と3人の女との宿命的別離を描いた3部からなる作品。脚本家の倉本聰が高倉健のために書き下ろしたもので、彼の感情を抑えた“間”の表情が活かされている。 第5回日本アカデミー賞作品賞、主演男優賞、脚本賞受賞。第36回毎日映画コンクール主演女優賞、脚本賞、撮影賞受賞。第55回キネマ句報主演女優賞、脚本賞受賞。
(C)1981 TOHO CO., LTD.
 
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