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助成番号
98_4_2_13
研究テーマ(和文)
大都市圏における通勤費用の評価と鉄道建設の効果について
研究テーマ(欧文)
An Empirical Evaluation of Commuting Costs and Influence of Constructing Railway in Terms of Land Prices : A Case of Metropolitan Area in Japan
研究代表者
氏名
カタカナ
アカギ ヒロブミ
漢 字
赤木 博文
ローマ字
Akagi, Hirobumi
研究代表者年齢
32
研究期間
1998〜2000年
報告年度
2000年度
研究体制
共同研究
研究代表者所属機関・職名
名城大学 都市情報学部・助教授
※所属、氏名、年齢は助成対象決定時のものです。
 

都市圏の拡大は、通勤時間帯の混雑によるコストや通勤の長時間化による時間的なコストを発生させている。このような状況で、各地方自治体も国の援助を受け新たな鉄道や道路の建設を行い、通勤費用の軽減化につとめている。しかしながら、通勤費用そのものを数量化ないしは金銭的評価をすることなしに、通勤費用の大きさを議論することはできない。更に、通勤費用軽減を目的に行われた交通網の整備の効果について評価することも困難である。したがって、このような通勤費用を何らかの方法により、実証的に明らかにすることは社会資本整備の問題や鉄道建設の公費による補助の面からも重要である。

 
このような通勤費用は、その数量化は非常に難しい問題であるが、本研究では通勤に関わるコストの発生源となる、最寄り駅までの道路距離、都心への通勤時間や路線の有無が地価形成に与える影響を分析すれば、通勤に関わるコストを数量的に評価することが可能となる点に注目した。名古屋を中心とした中京圏と、東京を中心とした首都圏を取り上げ、とくに路線の影響を考慮し、ヘドニック・アプローチという分析手法を用いて、通勤費用の大きさを住宅地の地価形成要因という面を通じて分析を展開した。
 
実証分析の結果、路線の種類、都心への通勤時間および駅までの距離が通勤費用に影響を与えており、通勤時間や駅までの距離の伸長が地価を引き下げているという予想を裏付ける結果が得られた。また、中京圏については路線における運行本数も地価に影響していることが明らかになった。首都圏に関しては、その路線の輸送人数が大きく影響していることが分かった。言い換えれば、路線の利用に対して大きな需要が見込まれるならば、そのことは住宅地の地価で表した路線の便益が大きくなることを意味し、通勤費用の削減効果が高いと考えられる。
 
 
 
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