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助成番号
98_1_1_1
研究テーマ(和文)
高齢者からみた「休息空間」の整備計画に関する研究
研究テーマ(欧文)
A study on the planning of the Restspace From a veiw point of the age peple
研究代表者
氏名
カタカナ
オオツカ タケヒコ
漢 字
大塚 毅彦
ローマ字
Otsuka, Takehiko
研究代表者年齢
35
研究期間
1998〜1999年
報告年度
1999年度
研究体制
個人研究
研究代表者所属機関・職名
明石工業高等専門学校 建築学科・助教授
※所属、氏名、年齢は助成対象決定時のものです。
 

本研究は、ターミナル駅周辺で休息している高齢者を休息空間に関する調査を実施した。

 

本研究で考える休息空間について概念規定すると、以下のようになる。無料で、自由にアクセスできるベンチ又はそれに代わるストリートファニチャーがあり、利用者が目的に応じた利用価値を生み出している。人の通過の中で「停留」を生み出している空間である。

 
アンケートから得られた結果の中で、特に注目すべき事項を次に挙げる。
 
全体の約8割の人が、「休息空間は不足している」と感じている。若者の間で「外出先で座ること」は定着している。このような視点で見ると、年代が上がるにつれてその割合は低くなっている。外出する際に、休息空間がどうしても必要だと感じているのは60歳以上のお年寄りが特に多い。一部のお年寄りは、都市に十分な休息空間はないため、都市から遠ざかっている。比較的「休息空間が不足している」という感の低い10代だが、「今後増やして欲しい」という要望者は80%以上と高い。お年寄りは、決めた休息空間で休息し、待ち合わせ、暇つぶしなど、生活の一部を過ごす憩いの場として、利用しているお年寄りが多いと思われる。
 
「休息空間」の現状における問題点は、都市の休息空間の配置には、関連性、連続性がない。設置にはそれぞれの主体の制限があり、更に、実際の“収益効果”が定かではないことが設置を困難にしている。休息空間の不足が、特にお年寄りを都市に寄せ付けないバリヤーを作っている。従って、休息空間を、人の流れに連続した形で設ける必要がある。それには、公共・民間施設を問わずネットワークを意識した配置計画が必要である。
 
 
 
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