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助成番号
97_4_2_25
研究テーマ(和文)
地方中小都市の駅舎前面景観の構成に関する研究
研究テーマ(欧文)
Survey for the open space and the exterior design of railway stations in tohoku district
研究代表者
氏名
カタカナ
イトウ クニアキ
漢 字
伊藤 邦明
ローマ字
Ito, Kuniaki
研究代表者年齢
55
研究期間
1997〜1999年
報告年度
1999年度
研究体制
共同研究
研究代表者所属機関・職名
東北大学 大学院 工学研究科 都市・建築学専攻・教授
※所属、氏名、年齢は助成対象決定時のものです。
 

鉄道は自由度が高い自動車交通にその地位を奪われたと言われる。地方において鉄道が交通手段として力を失うことは駅前空間が活気を失うことを意味し、地域経済はもとより鉄道会社と地方自治体双方にとって重要な問題である。駅舎には他地域との差異性やシンボル性と言ったものが求められるが、表層的な新しさだけが目立つだけで、地域伝統の固有性や周囲の環境・景観を正しく評価し、デザインや設計思想がそこに溶け込んでいるものは決して多くない。本研究は、東北の3県(宮城、山形、岩手)の旅客鉄道駅舎について、駅舎前面景観という建築的表層の空間構成を形態的に分析するとともに、地域の人々の視線からの今後の駅舎計画のあり方を探るものである。

 

上記3県のJR、私鉄および第三セクターの旅客鉄道駅舎を対象に駅舎前面景観の悉皆調査を行った。調査駅舎数は宮城県152、山形県119、岩手県179の計450駅である。撮影写真に加えて、広場、屋根形状、背面景観種類などを記入したデータベースを作成するとともに駅舎配置図や町勢資料を収集した。

 
駅舎前面景観を駅舎規模から5つに分類すると、半ば規格化された駅舎が多数を占めることがわかった。しかし、小規模駅舎や大規模駅舎の中には特異な形態を持つ駅舎が点在しており、背景景観要素を含む地域性に関係すると思われる5つの因子、[A]他の建築からの引用、[B]地域のトピックの隠喩、[C]地域交流プログラム、[D]自然景観の取り組み、[E]非意図的場所表現性、として整理し考察した。
 
これらの特徴的な駅舎は実は、近年の駅舎建設プログラムの一手法である合築駅舎であることが多く、本調査では24駅あることがわかった。これらを、その合築部分の機能から分類し考察を加えた。また、特徴的な駅舎デザインを有する船岡駅(宮城)と赤湯駅(山形)を選び、環境経済学の手法である仮想評価法を援用して駅舎のデザインの価値評価を試みた。
 
 
 
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