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助成番号
96_1_2_22
研究テーマ(和文)
駅ターミナル空間における情報(視覚・聴覚)障害者の探索行動実験
研究テーマ(欧文)
A experiment of Wayfinding of sensory impaired people in Stations
研究代表者
氏名
カタカナ
モリ カズヒコ
漢 字
森 一彦
ローマ字
Mori, Kazuhiko
研究代表者年齢
39
研究期間
1996〜1998年
報告年度
1998年度
研究体制
共同研究
研究代表者所属機関・職名
筑波技術短期大学 デザイン学科・助教授
※所属、氏名、年齢は助成対象決定時のものです。
 

本研究は、聴覚や視覚に障害を持つ人を含む(以下、情報障害者と称す)すべての人々に利用しやすい駅の情報環境の計画方法を明らかにすることを目的とする。特に、駅の情報環境は視覚情報・聴覚情報・触覚情報の多種の情報が配置された環境であり、それら情報の相互関係を考慮しつつ、すべての人々に有効なユニバーサルな環境をデザインする方法を明らかにする必要がある。まず駅の現状を調査から情報環境の問題点を整理し、「入口から入って目的の列車のホームまで行く」という課題を実験的に再現し、その際に生じた行動や問題点を分析した。

 

(1)情報環境調査の結果

 
駅の情報環境を調査し、それを「駅入口から列車に乗るまで」のルートの各場所ごとに情報を整理した。各場所では複数の情報を選択することが可能で、各情報の相互関係を情報計画上考慮することが重要である。特に、視覚情報障害者のための情報補償のための音声案内や誘導音の有効性、聴覚障害者にとっての電光掲示板の有効性を、他の情報の相互関係の中で分析する必要がある。
 
(2)探索行動実験の結果
 
健常者、聴覚障害者、視覚障害者それぞれが駅で生じる迷いや情報入手の問題には障害別の特徴みられた。情報環境の観点からみると以下の問題点があることが示唆された。改札ホールでは券売機の種類の多さと運賃表の分かりにくさが障害となる。コンコース内では列車と発車ホームが確認できる情報が少なく、改札通過までに乗るべき列車と発車ホームの情報を入手できるかがその後の探索行動のストラテジーを決める。また、コンコース以降で迷った場合に備えた情報の配置が必要であり、特に情報障害者の不安を解消するためには、最終のホームで再確認が出来る情報が重要である。
 
 
 
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