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助成番号
94_2_11
研究テーマ(和文)
新幹線駅のパーク・アンド・ライドによる需要誘発効果と地域振興に関する研究
研究テーマ(欧文)
An Impact Study on The New Trunk Railway Station and The Parking for Park-and-Ride
研究代表者
氏名
カタカナ
スダ ヒロシ
漢 字
須田 ひろし
ローマ字
Suda, Hiroshi
研究代表者年齢
42
研究期間
1994〜1995年
報告年度
1995年度
研究体制
共同研究
研究代表者所属機関・職名
東北大学 大学院 情報科学研究科・教授
※所属、氏名、年齢は助成対象決定時のものです。
 

東北新幹線くりこま高原駅は地域振興の期待した諸願駅として平成2年3月に開業した。同駅は市街地から遠く離れた田園地帯にあるが、無料駐車場を整備したことによりパーク・アンド・ライドによる新幹線利用が多くみられ、利用者数も順調に増加している。しかし、宮崎県栗原郡では依然として人口減少傾向にあり、過疎化に歯止めをかけることができていないのが現状である。

 
本研究では、新幹線駅における利用実態調査により新幹線及び駐車場の利用実態を把握し、アクセス手段選択モデルから無料駐車場の設備効果について検討した。また、中学生及びその保護者に対する意識調査により、新幹線駅開業が地域に与えた影響の分析を行った。本研究の主な結論は以下のとおりである。
 
(1)くりこま高原駅では十分な容量の無料駐車場があることからP&Rが多く、駐車場容量の少ない白石蔵王駅と比べ駅勢圏が広く、発生率の距離による減哀も少ない。
 
(2)無料駐車場が有料化された場合、他の駅利用に転換するだけでなく、新幹線の利用自体止める人もおり、このことからも無料駐車場設備の効果の大きさが分かる。
 
(3)若年層に注目すると、短期的には新幹線通学による定着効果はあるが、中期的には都外への就職の歯止めにはなっていない。
 
(4)くりこま高原駅開業により、通勤・通学の利便性は向上しているが、商業施設、娯楽施設、高度医療などに対する不満は解消されていない。生活環境を充実させるためには大規模店舗の誘致、総合病院の設立、総合運動施設などが必要である。
 
本研究により新幹線駅及び無料駐車場の整備の効果が明らかになったが、地域振興のためには生活環境改善の努力が必要である。
 
 
 
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