公益財団法人 東日本鉄道文化財団
 
     
 

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助成番号
01_1_2_6
研究テーマ(和文)
鉄道車窓景観のシークエンス変化に関する研究
研究代表者
氏名
カタカナ
ゴトウ ハルヒコ
漢 字
後藤春彦
ローマ字
Gotou, Haruhiko
研究代表者年齢
43
研究期間
2001〜2003年
報告年度
2003年度
研究体制
共同研究
研究代表者所属機関・職名
早稲田大学・教授
※所属、氏名、年齢は助成対象決定時のものです。
 

 1)【車窓景観の定量的記述1】

 研究対象として都電荒川線においてVTRによる沿線両側の車窓景観を記録した。

2)【車窓景観の定量的記述2】

 撮影した車窓景観にアイマークレコーダーを用いた被験者実験を行い、被験者の注視点の変化を普通速度
 と倍速度の2例について記録した。

3)【車窓景観の定量的記述3】

3−1)2)の結果より、標準速度と倍速度による注視点のばらつき、注視分布、注視範囲の変化を明らかに
       し、速度差異による注視特性の変化を検証した。

3−2)車窓景観映像をコンピュータに取り込み、注視対象を抽出し、標準速度と倍速度による注視対象の
     変化を明らかにした。

4)【車窓景観の定量的記述4】

4−1)今年度対象とした車窓景観のゆらぎ値波形をその動画像より抽出した濃度値より得た。

4−2)同様に被験者の注視特性を得るため、被験データの内、特に典型的な注視特性を示した3つを
     対象として注視対象の濃度値波形によるゆらぎ値を求めた。

4−3)車窓景観と被験者との濃度値プロットを比較した。

4−4)以上のゆらぎ解析によって算出した速度の差異にみるゆらぎ値を比較した。

5)【車窓景観整備の指針】

 ゆらぎ値による車窓景観整備指針の提示を本項において行う予定であったが研究の進行の都合により
  デ本研究にて得られた基礎的な知見のみを以下に記載する。それらの景観整備における効果と
  それらを通じた車窓景観整備の方針については今後の研究課題としたい。

 a)注視点は進行方向に移動し、また速度の増加に伴い注視範囲は縮小した。

 b)注視対象は樹木と建物がその5割を占め、速度増加に伴い樹木への注視が増えた。その他の注視
   対象の割合には目立った変化は見られなかった。

 c)注視距離は注視対象の空間構成に関係性を示した。

 d)車両の加速、等速、減速運動に伴い、注視対象は近景、遠景、近景と連続的に変化した。

 e)速度増加に伴い注視対象の車窓景観が単調なものへと変化し、ゆらぎ値も減少した。

 
 
 
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