公益財団法人 東日本鉄道文化財団
 
     
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助成番号
01_1_2_1
研究テーマ(和文)
鉄道サービスへのICカード等導入の効果に関する基礎的研究
研究代表者
氏名
カタカナ
カトウ ヒロノリ
漢 字
加藤 浩徳
ローマ字
Katou, Hironori
研究代表者年齢
30
研究期間
2001〜2003年
報告年度
2003年度
研究体制
個人研究
研究代表者所属機関・職名
東京大学大学院・専任講師
※所属、氏名、年齢は助成対象決定時のものです。
 
鉄道運賃の支払方法において、プリペイドカードや時差回数券など利便性の向上を目的に多様化が進み、
最近では、大都市圏を中心に共通乗車カードが導入されICカード乗車券活用の検討の動きが話題になっている。
 
新たな運賃支払システムの導入を検討するにあたっては、利用者の支払方法選択のメカニズムを解明し、それを踏まえた上で支払方法ごとでの交通行動分析をすることで導入による社会的便益を予測することが必要である。しかし、クレジットカード利用によるカード破産に象徴されるように、カード利用は現金とは異なる金銭感覚を与えていることが定性的に認識されてながらも、鉄道利用でのカード利用をはじめとする支払方法の差違を考慮するような交通行動分析や支払方法選択行動の分析はこれまで検討されてこなかった。
 
そこで、本研究は、鉄道運賃支払方法選択のメカニズムの記述、鉄道利用者における支払方法選択の現状の把握、支払感覚の差違を考慮した経路選択モデルの推定、共通カード導入による効果シミュレーションを目的として分析を行った。モデル分析においては、非集計ロジットモデルを用いた統計的なモデル推定および仮説検証を行った。
 

分析の結果として、同一の鉄道利用者であっても、プリペイドカードおよび回数券の利用時は、現金利用時よりも価格感度が希薄になっていること、定期券利用によるコストがサンクしていること、プリペイドカードを共通化することによって、カード全体としての利用者の増加が見込まれること等が明らかとなった。

 
 
 
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