公益財団法人 東日本鉄道文化財団
 
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年度別索引 >2010年  警視庁カメラマンが撮った昭和モダンの情景 石川光陽写真展

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警視庁カメラマンが撮った昭和モダンの情景 石川光陽写真展
 
東京ステーションギャラリーは東京駅丸の内(赤煉瓦)駅舎の保存・復原工事に伴い、現在休館をしています
が、2012年(予定)の再オープンに向けて準備をすすめています。休館中、決まった活動の場はありませんが、旧新橋停車場 鉄道歴史展示室を中心として、企画展を開催しながら活動を継続しています。
 
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展覧会概要
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 旧新橋停車場 鉄道歴史展示室にて開催し、ご好評いただいた2006年「昭和の鉄道写真100景展」、2008年「薗部澄写真展」に続き、「石川光陽写真展」を開催いたします。昭和館の収蔵品から、これまで展示される機会の少なかった写真をご紹介するもので、光陽作品の新たな一面に触れていただけることでしょう。

 石川光陽(1904−1989、本名:石川武雄)は福井県に生まれ、国鉄職員だった父が松本駅長を勤めた後、写真館を営むことになり、東京・九段の写真館で修行を積みました。やがて、カメラマンの腕を見込まれて昭和2(1927)年に警視庁に入庁、交番勤務一日のみの特別待遇を受けました。“空襲カメラマン”と称される光陽は、戦時中、警視総監の特命で、東京大空襲の惨状を撮影し、戦後、GHQからフィルムの提出を求められますが、自宅の庭に埋めて拒絶し、当時の貴重な資料を命がけで日本に残しました。

 こうした気骨の持ち主の光陽ですが、戦時下の写真だけでなく、のどかな昭和初期の街を撮り歩き、何気ない光景を写したスナップショットも数多く残しています。そこには、どこか懐かしく温かみを感じさせる駅、今は姿を消してしまった特急・市電・バス・円タクなどのレトロな乗り物、モボ・モガと着物姿の人びとが行き交うおしゃれな銀座、下町情緒の残る浅草などが撮影され、この時代ならではのノスタルジックな雰囲気を色濃く写し出しています。また、警視庁のカメラマンという立場だからこそ撮影できた社会的な事件の写真からは、その場の緊張感や光陽の使命感、そして彼の人となりまでもが感じられます。

 昭和38(1963)年に退職するまでの36年間、光陽は警察官としてカメラを持ち続け、様々な風景や大衆の姿にレンズを向けてきました。本展では、昭和館所蔵の9600点あまりの光陽作品の中から、戦前を中心に生き生きとした昭和の情景をとらえた写真約80点を厳選し、≪第1章 交通と乗り物≫、≪第2章 都市と下町≫、≪第3章 警察官として≫の3章に分けて、同時代の資料とともにご覧いただきます。

 会場の展示写真は、金子隆一氏の監修のもと、プリンター比田井一良氏がオリジナル・プリントの表現の復元を試みたものです。

 
 
 
 
お問い合わせ先
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Tel (03)3212-2485 (一般問い合わせ)、(03)3212-2763 (広報)
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