公益財団法人 東日本鉄道文化財団
 
ウェブ図書館・アーカイブ
     
  年度別索引 >2005年 ベトナム近代絵画展
トップページへ戻る
東京ステーションギャラリー
旧新橋停留場 鉄道歴史展示室
鉄道博物館
美術講座
上野の森・杜の都コンサート
地方文化事業支援
まるきた伝統空間
伝統空間撰集
国際交流事業
出版物
青梅鉄道公園
財団アーカイブス
 
財団の活動成果を、豊富な記事や資料でお楽しみいただけます。
 
 
 
 
南北に国土が細く伸びるベトナム。現在、その優美なセンスで形作られた工芸品や雑貨類などは、日本人の感性を刺激し、我々の生活の一部を彩りつつあります。激動の時代、ベトナム文化は、フランスや中国など、さまざまな国からの影響をうけながら、融合や変容を繰り返してきたわけですが、本展では、独自の発展を遂げた近代絵画に注目します。
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
展覧会概要
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今から80年前(1925年)、ベトナムで芸術家を養成するため、インドシナ美術学校がフランス人画家タルデューによって、ハノイに創立されました。
この学校で学んだ画家たちは、国が求める経済的利潤のための職人の養成という思惑とは別に、〈芸術家〉たるべき思考や新しい技法を学び、政情の変化や戦時下に屈することなく、ベトナム近代美術の流れをつくる大きな原動力となっていきました。
そして、ベトナムの画家たちは、伝統的な絹絵、漆絵、木版画の世界に、西洋的な技法や感覚と伝統的な要素をあわせて新たなる展開をこころみ、また油彩という新しい分野では題材を身近なところに求めつつ、それまでなかったモダンで優美な人物像や風景画を作り出していきました。
“戦争”という時代背景も、絵画の制作の重要なテーマでした。 本展では、ベトナム近代絵画のパイオニア的作家の作品、漆絵の巨匠インドシナ美術学校初のベトナム人教師グエン・ジア・チイの華やかな漆絵、フランスの展覧会でも作品を出品して評価を得た絹絵の世界を方向付けたグエン・ファン・チャンのベトナム国内の何気ない日常を描く情緒ある作品、西洋の油絵をベトナムに紹介し、その後社会主義リアリズムの道を開拓したト・ゴク・ヴァンの初期の優美な人物像、チャン・チュン・ティンの新聞紙に描く武器を持つ少女像など、代表的な画家たちによる多彩な作品を紹介します。
このたび実現することになった、ベトナム近代絵画展を、この機会にぜひお楽しみ下さい。
ベトナムの画家たちが表現し開拓してきた近代絵画の歴史を感じることは、やはり異文化を吸収しながら新たなものを作り出してきた我々の文化観に新鮮な視野を与えてくれるかもしれません。
 
 
 
 
お問い合わせ先
東京ステーションギャラリー (一般 問い合わせ)
Tel (03) 3212-2485
〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-9-1

東日本鉄道文化財団 (広報・取材・お問い合わせ)
Tel (03)5334-0623/Fax (03)5334-0624
〒151-8578 東京都渋谷区代々木2-2-2
 
 
 
免責事項等   個人情報保護について   English   中国語
 
 
Copyright East Japan Railway Culture Foundation.All rights reserved.