財団法人 東日本鉄道文化財団では、平成5年度より、東日本各地に残る伝統文化を後世に継承し地域文化の振興をはかるため、「地方文化事業支援」として65件の助成を行ってまいりました。
「まるきた伝統空間」は、それらの文化事業団体をお招きし、平成13年11月より、JR東京駅丸の内北口(まるきた)ドームで、実際に伝統芸能などを上演いただく公演です。東京駅丸の内駅舎復原工事に伴い、昨年より『にぎわいと安らぎ 歴史と未来が同居するまち 大宮』に舞台を移して開催しており、今回で11回目の公演を迎えます。
本年の公演は、昨年度までの秋から夏に公演開催時期を変更し、岩手県遠野市より、土地の言葉で語る素朴で不思議な世界「遠野の昔話」、古雅と神秘が漂う山伏神楽「平倉神楽」、そして謡と民謡を同時に歌い上げる、岩手の秘謡「氷口御祝」にご出演いただきます。永遠の日本のふるさと「遠野」。民話のふるさと「遠野」。懐かしい茅葺き屋根の建物も数多く、その継承に向けた取り組みがなされていますが、その屋根の下で大切に語り継がれ、演じ継がれてきた、楽しくも不思議、神秘的な芸能が、大宮駅にやってきます。
|