財団法人 東日本鉄道文化財団では、平成5年度より、東日本各地に残る伝統文化を後世に継承し地域文化の振興をはかるため、「地方文化事業支援」として65件の助成を行ってまいりました。
「まるきた伝統空間」は、それらの文化事業団体をお招きし、平成13年11月より、JR東京駅丸の内北口(まるきた)ドームで、実際に伝統芸能などを上演いただく公演です。東京駅丸の内駅舎復原工事に伴い、昨年より『にぎわいと安らぎ 歴史と未来が同居するまち 大宮』に舞台を移して開催しており、今回で10回目の公演を迎えます。
本年の公演では、新潟県新潟市から、日本で唯一、地方に本拠を置く日本舞踊「市山流」と、山形県酒田市黒森地区で、毎年2月15日、17日の2日間、屋外で歌舞伎を行うため「雪中歌舞伎」とも呼ばれる「黒森歌舞伎」の公演を行います。日本海に面した柳都新潟と、庄内酒田の伝統芸能を存分にお楽しみください。伝統文化の魅力と、保存継承に携わる方々の熱意、心意気を実感いただける舞台を作るとともに、その歴史やこれまでの活動の様子や地域の魅力も、あわせてご紹介します。
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