毛馬内(けまない)の盆踊は毎年8月21日から3日間、鹿角市の毛馬内地区で行われています。夏の夕暮れに呼び太鼓が響き渡り、踊り手が集まると、「ダンコン、ダンコン、ダーンコ、ダーンコ、ダンコンダン」と「大の坂(だいのさか)」の太鼓が鳴り、踊りがはじまります。踊りは、大太鼓と笛の囃子で踊る「大の坂」と無伴奏の唄のみで踊る「甚句(じんく)」から成っています。「大の坂」は京都の念仏踊りの流れをくむといわれ、「甚句」は約440年前に戦いから帰った将兵たちをねぎらったのがはじまりとされています。篝火を囲みながら、一列の楕円となってゆるやかに踊る様子は、素朴で古風な趣を感じさせ、北国の美しい風物詩となっています。
演目:大の坂踊り・甚句踊り
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