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  財団アーカイブストップ >2003年夏 江戸の里神楽
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江戸の里神楽
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神楽は民俗芸能の中で、最も古い歴史を持つと言われています。神霊を慰め、神に捧げる神事舞として古代に発生した神楽は次第にいくつかの流派を生み、各地に広まっていきました。「江戸の里神楽」は、江戸時代初期に江戸市中に神楽が伝わり、江戸庶民の好みにより変化していったものです。現在、東京には四つの「江戸の里神楽」が伝承されています。山本頼信社中は、そのなかで唯一社家(神社の神官の家)が伝承しているもので、平成6年に国の重要無形民俗文化財に指定されています。

神話を題材とした演目が多い里神楽

「江戸の里神楽」は面をつけた黙劇であり、その演目は神話を題材にしたものが多く見られます。現在、山本頼信社中で演じられている演目は40数座ありますが、その中でも代表的なものは25座あります。今回の公演では、里神楽の概要を理解いただけるよう毎回異なる4つの演目選びご紹介。4つの演目をご覧いただけば、里神楽の全体像がつかめる構成となっています。

バラエティに富んだ4演目の内容とみどころ

18日1回目の公演は、「式三番(五人囃子付)」。幕開けにふさわしい、おめでたい演目です。雛人形の五人囃子になぞらえた下士(下男)が「もどきの面」の楽士となって現れ、それが三番(さんば)に絡むおかしみもあります。

2回目の公演は、「紅葉狩」。絶世の美女でありながら、妖術を使って人々を苦しめる鬼女の紅葉(もみじ)を、戸隠の山中で退治する物語。古くからの神楽の演目ではありませんが、能や歌舞伎でもよく演じられる人気の高い演目です。

19日1回目の公演は、「日向之阿波岐原・身禊祓」。阿波岐原にて、伊邪那岐大神の禊によって天照大神、月読神、須佐之男命がお生まれになった神話を演じます。2回目の公演は、「天之磐扉開き」。天の岩屋に籠ってしまった天照大神にお出まし願い、この世に再び明るい光を取り戻そうとする有名な神話です。天照大神を慰めた天鈿女命の舞は、芸能の始まりと言われています。

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おめでたい演目「式三番(五人囃子付)」
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人気の高い演目「紅葉狩」
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見せ場の鬼女と武士の戦い

プロフィール
山本頼信氏が家元を務める山本頼信社中は、現在51名。メンバーの職業は、会社員、商業、主婦など様々で、毎週木曜に地域の文化センターを利用し稽古を行っているそうです。エジプト・カイロでの海外公演をはじめ、沖縄県との交流など、公演活動にも積極的に取り組まれています。 image
家元・山本頼信氏

特色
山本頼信社中の神楽は、室町時代初期の応安6(1373)年に山本権律師弘信が創始したと伝えられ、穴澤天神社宮司の山本頼信氏は19代家元に当たります。山本家は代々神職として継承する社家であり、神楽の宗家でもあります。各代で神楽の普及、伝承に尽力されており、最近では穴澤天神社や大国魂神社をはじめ多摩川流域約40ヵ所の神社の祭礼で神前舞、江戸の里神楽を奉納されています。

お客様の声

テンポがよく、メリハリもあって新鮮な里神楽
image久保雅樹さん、福田智子さん、二村治菜さん
大学院で歌舞伎を専攻されているという皆さん。「里神楽を見たのは今回初めてですが、思っていたよりテンポがよく、メリハリもあって新鮮でした。身近な東京にこんな伝統文化があったとは、と少し驚きでした」とコメントしてくださいました。

 
 
 
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