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>2002年 三増獅子舞
財団の活動成果を、豊富な記事や資料でお楽しみいただけます。
東日本各地の優れた伝統文化を発掘し、東京駅丸の内北口ドーム・大宮駅にてご紹介している
「まるきた伝統空間」。 これまでの公演記録を資料でご覧いただけます。
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三増獅子舞は、神奈川県愛川郡愛川町三増で伝承されています。諏訪神社境内杜の八坂神社の祭礼(通称お天王様)である7月20日に毎年奉納されています。その歴史は明らかではありませんが、舞に使われる面に慶寛法印(諏訪神社の別当職で清徳寺住職)の銘があったことから、住職が没した1727年(江戸時代中期)にはすでに始まっていたと推察されています。かつて三増では、獅子舞は門外不出とされていましたが、戦後は様々な制限が解除され、三増獅子舞保存会によって行われています。また、この三増獅子舞は昭和36年より、神奈川県無形民俗文化財に指定されています。
伝統文化を通して、新しいコミュニケーションが生まれています。
今回の公演に登場いただいたのは、三増獅子舞保存会の指導を受けている神奈川県愛川高等学校の生徒さんたちです。神奈川県立愛川高等学校では、地域の伝統を守り、継承していくため、平成10年より学校設定の選択科目「伝統文化」を設け、「三増獅子舞」を学んでいます。保存会の皆さんと高校生といった、普段あまり交流のない世代同士が同じ目的で集まることによって新しいコミュニケーションも生まれているようです。
獅子舞は体力勝負?!
獅子のお面はとても重く、さらにお腹の上に太鼓をつけ、たたきながらという舞うというのは、見た目よりも体力を使います。歌も現代の音楽のようにリズミカルではなく、ゆったりとしているので、足腰を鍛えないとバランスを崩してしまいそうです。でも、愛川高等学校の皆さんはさすが。練習の成果でしょう。見事に舞台をこなしていました。
凛々しいお面の下は、爽やかな高校生。
今回上演されたのは、三匹獅子舞と呼ばれるもので、巻獅子、玉獅子、剣獅子の三獅子が登場します。それぞれ父、母、子と呼ばれます。父の役を立派に果たしていたのは、三年生の女子生徒でした。巻獅子は、リーダーの素養が求められる、重要な役です。お話を伺っていても、とてもしっかりとした印象を受けました。舞台には三獅子の他に日月の旗、花笠、天狗、姥面をかぶったバンバ、笛師、歌師が登場します。制服が初々しく、今回の舞台でもひときわ輝いていました。
出演:神奈川県立愛川高等学校。
学校設定の「伝統文化」の授業のうち、三増獅子舞を選択している生徒さんは現在31名。保存会から派遣された講師の指導のもと、3学年の生徒さんが伸び伸びと伝統ある三増獅子舞の練習に取り組んでいます。学校の行事や神社のお祭りだけでなく、県内の芸能大会などにも出演しています。
バンバの音頭によって笛師の合図で歌師の繰り出す23節の歌に従って、太鼓を打ち鳴らしながら舞い続けます。舞曲は「くるゐー2節」「ねまりー3節」「とうはつはー6節」「七つ拍子ー7節」「くるゐー5節」からなり、歌詞にあわせて舞が変化していきます。
若い方たちの一所懸命な姿に心を打たれました。
松本マツ江さん
「この場所はいつも通るので、会場の雰囲気に引かれて来たのですが、とてもよいものを見せていただきました。若い方たちの舞いは本当に素晴らしかった。」
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