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財団が助成する交通関係の調査及び研究の成果を論文要旨でご紹介しています。 |
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助成番号 |
99_5_2_9 |
研究テーマ(和文)
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地方都市圏における鉄道駅指向型住宅団地設備の鉄道・自動車の使い分け利用促進効果に関する実証的分析 |
研究テーマ(欧文) |
Study on Station-Oriented Housing Development for Modal Diversification in Provincial Areas |
研究代表者
氏名 |
カタカナ |
アオシマ ナオジロウ |
漢 字 |
青島 縮次郎 |
ローマ字 |
Aoshima, Naojiro |
研究代表者年齢 |
51 |
研究期間 |
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報告年度 |
2001年度
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研究体制 |
共同研究 |
研究代表者所属機関・職名 |
群馬大学 工学部 建設工学科・教授 |
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※所属、氏名、年齢は助成対象決定時のものです。 |
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都市構造と交通体系、とりわけ鉄道等の公共交通体系の管理、整備による自動車利用の抑制、エネルギー消費の削減、そして環境負荷の軽減という研究分野に対する社会的要請が強まっているが、しかし郊外居住化とモータリゼーションの進展が激しく反応し合いながら進行する地方都市圏を対象として、詳細な自動車保有・利用状況の把握とそれへの対応といった観点からの分析は充分に為されているとは言い難い。そこで本研究は、 |
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(1)まず、モータリゼーション先進地域である群馬県前橋・高崎都市圏を対象として実施された2回のパーソントリップ調査データを用いて、外出した運転免許保有者の1日を通じた一連の運転・非運転行動特性、特に自動車を全く運転しない交通行動、および自動車運転と他の交通手段とを使い分ける交通行動の諸特性とそれらの要因に注目した分析を行い、さらにその2時点間比較を行った。その結果、多くの自動車依存低減可能性を示す知見を得るとともに、またそれを促進させるための諸施策を導出することができた。
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(2)次に、その中でも県都前橋市を取りあげ、高度経済成長期以降に公的セクターによって整備された戸建住宅団地の住民を対象に、郊外居住化の進展と自動車利用・燃料消費との関連を分析するとともに、特に地方都市圏における今後の都市・交通面における政策的課題を明らかにした。 |
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(3)そしてさらに、運転免許保有者が自動車運転をする際に、意識反応として挙げた代替交通手段を潜在的な交通手段と位置づけ、都市構造と代替交通手段との関係を考慮しつつ、その交通手段への転換の可能性がある外出形式を検討し、その外出特性分析から自動車利用削減の可能性を検討した。 |
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(4)最後に、鉄道等の公共交通体系整備と住宅開発の関連性を考慮しつつ、自動車と鉄道等の交通手段との使い分け促進に関する考察を行った。 |