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財団が助成する交通関係の調査及び研究の成果を論文要旨でご紹介しています。 |
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助成番号 |
99_5_1_12 |
研究テーマ(和文)
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GISを用いた鉄道駅周辺での低環境負荷方都市デザインの効果分析に関する研究 |
研究テーマ(欧文)
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A Study on Urban Design to Reduce Auto Use around Railway Stations using GIS |
研究代表者
氏名 |
カタカナ |
ハラタ ノボル |
漢 字 |
原田 昇 |
ローマ字 |
Harata, Noboru
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研究代表者年齢 |
43 |
研究期間 |
1999〜2000年 |
報告年度 |
2000年度 |
研究体制 |
個人研究 |
研究代表者所属機関・職名 |
東京大学 大学院 工学系研究科・助教授 |
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※所属、氏名、年齢は助成対象決定時のものです。 |
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近年、大都市での自動車利用が増大しており、環境負荷抑制の面から自動車利用を抑制するような中長期的土地利用戦略が必要となっている。本研究では、(1)低環境負荷型都市デザイン手法のレビュー、(2)低環境負担型都市デザイン分析手法の開発、(3)分析手法の適用による自動車人キロ削減効果分析、を行った。それにより、鉄道駅周辺での高密・複合的かつコンパクトな土地利用配置による自動車利用抑制効果分析を通じて、自動車利用抑制型土地利用配置の誘導指針の可能性を検討した。 |
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(1)低環境負荷型都市デザイン手法のレビュー
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既存手法のレビューでは、都市の空間レベルや都市形態などからデザイン手法をレビューした。その結果、公共交通を主体とした高密複合的かつコンパクトな都市デザインが、自動車利用抑制に有効であることを指摘した。 |
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(2)低環境負荷型都市デザイン分析手法の開発 |
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既存研究レビューでは、最近TODに関する研究が急速に進められているものの、土地利用誘導に関する指針を検討する上で、平日私事に着目した分析がなされていない、交通需要予測モデルと移動費用最小化モデルを統合したアプローチによる土地利用配置形態に関する分析がなされていない、といった課題が指摘された。 |
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そこで、発生交通量最大化モデルと自動車人キロ最小化モデルとからなる二段階最適化モデルを定式化し、低環境負荷型都市デザイン分析手法を開発した。 |
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(3)分析手法の適用による自動車人キロ削減効果分析 |
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横浜市北部を対象地域とした現状分析では、歩道の連続性確保などによる徒歩・自転車交通の促進が効果的であることが指摘できた。 |
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詳細なGISデータとパーソントリップデータを用い、(2)で開発した分析手法を適用した。その結果、鉄道駅から離れた場所に立地している事業所や社会福祉施設、文化教養施設を駅周辺に立地させることで、一定の自動車人キロ削減効果が得られることが明らかになった。 |
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今後の課題としては、非集計交通行動データを用いた分析が挙げられる。 |