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財団が助成する交通関係の調査及び研究の成果を論文要旨でご紹介しています。 |
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助成番号 |
98_4_1_9 |
研究テーマ(和文)
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戦前期国鉄における職員・労働者の人材選抜と育成に関する研究 |
研究テーマ(欧文)
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The study of selection and training of workers in Japanese National Railways before the war |
研究代表者
氏名 |
カタカナ |
ヒロタ テルユキ |
漢 字 |
広田 照幸 |
ローマ字 |
Hirota, Teruyuki |
研究代表者年齢 |
38 |
研究期間 |
1998〜1999年 |
報告年度 |
1999年度 |
研究体制 |
共同研究 |
研究代表者所属機関・職名 |
東京大学大学院 教育学研究科・助教授 |
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※所属、氏名、年齢は助成対象決定時のものです。 |
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本研究は、戦前期の旧国鉄組織内の中、下級職種の人材選抜と育成のシステムがどのように学歴主義的な基準によるそれへの再編成を経験していったのか、そしてまた職員・労働者たちがこの動きにどのように対処していったのか、について検討していくことを目的とするものである。構成は以下の通り。 |
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1.採用・昇進の制度と学歴主義 −職種別採用規程の分析− |
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当時の人事関係規程から、採用・昇進のフォーマルな構造を分析する。具体的に素材としたのは、明治末から大正期にかけての時期の職種別採用規程であり、外部の機関による能力証明である学歴や、組織内部の能力証明機会としての試験制度などが、どのように結びついて構造化されていたのか、がここでの分析の焦点である。 |
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2.鉄道教習所の制度的展開 |
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国鉄内部に作られたフォーマルな人材養成期間である鉄道教習所について検討する。なかでも特に中堅幹部養成を目的とした部分に焦点を絞り、戦前期にかけてのその制度史的な展開をたどるとともに、各種資料に残されている入所者の体験・回想をもとに、そこに学ぶ側からのキャリア形成機関としての評価の変転を明らかにした。 |
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3.大正中期における学歴主義の実態 |
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上をふまえながら、採用・昇進の実態について数量的な分析を行なう。具体的には、大正中期に行われた二つの調査報告書をとりあげてデータの再分析を行ない、学歴と採用・昇進、賃金との関係について検討し、考察を加えた。 |