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財団が助成する交通関係の調査及び研究の成果を論文要旨でご紹介しています。 |
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助成番号 |
97_4_2_13 |
研究テーマ(和文)
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交通の社会的費用とその適正負担に関する研究 −鉄道駅端末交通手段を対象として− |
研究テーマ(欧文)
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A study on social cost of transportation and its fair share. |
研究代表者
氏名 |
カタカナ |
ムロマチ ヤスノリ |
漢 字 |
室町 泰徳 |
ローマ字 |
Muromachi, Yasunori |
研究代表者年齢 |
31 |
研究期間 |
1997〜1998年 |
報告年度 |
1998年度 |
研究体制 |
共同研究 |
研究代表者所属機関・職名 |
東京大学 大学院 工学系研究科 都市工学専攻・講師 |
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※所属、氏名、年齢は助成対象決定時のものです。 |
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鉄道駅の駅前広場空間は、多くの人々が離合集散する空間であり、賑わいのある文化性を持った貴重な空間である。同時に、駅前広場空間には徒歩、自転車、バスなど多くの鉄道駅端末交通手段が集中し、これらの効率的にさばくための機能性をも備えた空間でなければならない。現実には、各端末交通手段に関する交通施設整備が不十分なため、交通動線が錯綜し、鉄道駅へのアクセスを非効率的なものとするのみならず、貴重な駅前広場空間を無秩序で快適性に欠けた空間としている場合も少なくない。 |
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原因として、各端末交通手段の設備投資の不備が挙げられるが、根本的な問題として各端末交通手段利用の費用が曖昧であり、その適正負担に関する検討が十分に成されずに今日に至っているという点が指摘できる。特に、各端末交通手段利用者間相互に生じている社会的費用(例えば、違法駐輪が徒歩やバス利用者に与える影響)に関する検討はほとんど無い。このことが鉄道駅の端末交通手段に関する交通施設整備の財源を脆弱なものとし、施設設備自体を大きく後退させ、町を代表する顔ともなるべき駅前広場空間を各端末交通手段が錯綜する不快なものとしている。 |
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本研究では、以上のことを踏まえて、 |
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1)具体的な駅鉄道駅を対象として、徒歩、自転車、バスなどの端末交通手段に関する社会的費用の調査。 |
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2)各端末交通手段利用者の特性を考慮に入れた上で、その便益を算定し、1)の社会的費用との比較から、適正な費用負担のあり方等を検討。 |