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財団が助成する交通関係の調査及び研究の成果を論文要旨でご紹介しています。 |
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助成番号 |
97_4_2_11 |
研究テーマ(和文)
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勤務制度の多様化に伴う通勤者の行動の変化を考慮した 大都市圏交通のピーク需要分散方策の効果の評価手段の開発 |
研究テーマ(欧文)
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Estimation of a Model to Describe the Variation of Demand in the Tokyo Railway Network with respect to Time of Day,Congestion Effect and the Variety of Work-time ststem. |
研究代表者
氏名 |
カタカナ |
イエダ ヒトシ |
漢 字 |
家田 仁 |
ローマ字 |
Ieda, Hitoshi |
研究代表者年齢 |
41 |
研究期間 |
1997〜1998年 |
報告年度 |
1998年度 |
研究体制 |
共同研究 |
研究代表者所属機関・職名 |
東京大学 大学院 工学系研究科 社会基盤工学専攻・教授 |
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※所属、氏名、年齢は助成対象決定時のものです。 |
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大都市圏鉄道の混雑緩和に寄与する施策として、ピーク時の輸送力増強のみならず、フレックスタイム制度や、ピーク前後の輸送力増強などが考えられる。本研究では、それらの施策の効果を把握するため、首都圏の鉄道網を対象に、鉄道輸送力、駅間OD表を入力として、時空間ネットワーク上に利用者を配分することにより、時刻別・距離帯別乗降人員・断面通過人員を算出するモデルを構築する。 |
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本研究では、時空間ネットワークについて、鉄道ネットワークの部分を簡略化して計算時間の短縮を図り、操作性の高いモデルの設計およびその適用を行った。鉄道ネットワークは、東京70キロ圏を対象として、複雑な鉄道ネットワークを、1本の路線に集約することとし、利用者の経路選択行動を単純化する(ただし、利用者の列車種別選択行動は考慮する)こととした。この際、入力となるOD表(大都市交通センサス)や輸送力データは、都心から距離帯単位のデータに変換を行い、単純化した鉄道ネットワークに対応することとした。一方、時間については、午前中の4時間を10分ごとに表現することとした。リンクコストは、混雑効果や勤務制度に関する効用関数を設定することで、利用者の乗車時刻選択行動を明示的に取り込んだ。 |
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その結果、鉄道ネットワークを簡略化した時空間ネットワークを用いたモデルで、東京圏の各距離帯単位での、需要の時間的分布が10分単位で再現された。また将来の勤務制度や輸送力の変化による需要の動向を、様々なシナリオについてそれぞれ各距離帯単位で予測し、各種施策による需要の時間的変化を出力した。 |