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財団が助成する交通関係の調査及び研究の成果を論文要旨でご紹介しています。 |
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助成番号 |
97_3_1_14 |
研究テーマ(和文)
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時間配分モデルによる余暇活動需要の動向予測 |
研究テーマ(欧文)
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Future Demand of Recreational Activities based on Time Allocation Model |
研究代表者
氏名 |
カタカナ |
オクムラ マコト |
漢 字 |
奥村 誠 |
ローマ字 |
Okumura, Makoto |
研究代表者年齢 |
34 |
研究期間 |
1997〜1998年 |
報告年度 |
1998年度 |
研究体制 |
個人研究 |
研究代表者所属機関・職名 |
広島大学 工学部・助教授 |
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※所属、氏名、年齢は助成対象決定時のものです。 |
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休日の余暇活動の持つ稀少性、非定住性、非周期性のために、余暇活動行動の法則性を見いだすことは困難である。本研究では、休日と平日の時間配分メカニズムにさかのぼることにより、平休日の時間利用パターンの関連性を見いだすことを試みる。すなわち、平日の生活パターンと休日の余暇活動を一体的に尋ねることのできる独自のアンケートを実施し、時間配分行動にさかのぼって平休日の時間利用パターンの関連性を求め、モデル化し、将来の休日行動の予測に役立つような法則性を見いだすことを目的として研究を実施した。 |
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平休日の時間利用は各個人の時間配分の満足度に影響を与え、その時間配分の満足度が生活上の目的の達成度に影響を及ぼすという3段階構造のメカニズムを仮定した。各項目に関するアンケート調査結果を用いて、項目間の関係をクロス集計によって分析した。さらに主要な関連性を共分散構造モデルの手法を用いて構造化して時間配分モデルを定式化し、モデルパラメーターの推定を行った。 |
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2次元のクロス集計で、家族と一緒にいる時間の長さとその満足度、および家庭内コミュニケーションの達成度の間に顕著な正の相関がみられた。さらに共分散構造分析を通じて、このような時間利用実態、時間配分の満足度、生活目的の達成度という3段階構造の構造方程式のパラメーターを推定することができ、メカニズムの妥協性を確かめることができた。さらに推定されたパラメータを用いて時間配分の変化が目的の達成度に与える効果の大きさを計算し、平日の休養時間と休日の家族での外出時間の伸びが予想されることを示した。 |