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財団が助成する交通関係の調査及び研究の成果を論文要旨でご紹介しています。 |
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助成番号 |
96_2_2_23 |
研究テーマ(和文)
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韓国鉄道における規制緩和及び民営化の形態に関する研究 |
研究テーマ(欧文)
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The Study on the deregulation and privitization form of Korea National Railroad |
研究代表者
氏名 |
カタカナ |
イ ヨンサン |
漢 字 |
李 容相 |
ローマ字 |
Lee Yong Sang |
研究代表者年齢 |
35 |
研究期間 |
1996〜1998年 |
報告年度 |
1998年度 |
研究体制 |
共同研究 |
研究代表者所属機関・職名 |
韓国鉄道技術研究院 経営政策研究室・室長 |
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※所属、氏名、年齢は助成対象決定時のものです。 |
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韓国における鉄道は戦前、日本政府によって始めて敷設され、約100年になる。その1世紀に及ぶ韓国の鉄道史を見れば、いくつかの変遷過程を辿りながら、今は待望の高速鉄道(新幹線)を着工することになった。韓国の鉄道運営を担当している鉄道庁は、1963年鉄道運送を目的とする政府機関として発足したが、国家の幹線交通手段と国防の戦略的目的の為、政府のいろいろな規制を受け、弊害も少ない。たとえば、官僚的な組織構造、非効率的な人事管理、一貫性を欠いた政策決定を、融通性のない予算、不適切な運賃など、様々な問題点をはらんでいる。そのような原因によって、1995年2,711億ウォン(271億円ほど)の赤字と、累積負債は1兆3,337億ウォン(1,330億円ほど)を記録しており、また、サービスの改善も強く求められている。この赤字は租税による国民の負担にならざるをえない。そして今後、予想されている鉄道乗客及び貨物輸送の増加に対応するためには、根本的な見直しが必要である。 |
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そのような状況を解決するために、一つの方案として規制緩和と経営合理化を図る立場で、鉄道の民営化政策の検討が現在活発に議論されている。それに伴う具体的な規制緩和政策や制度の運営について鉄道民営化モデルが求められている。そして、本稿では韓国の鉄道事業の規制内容と規制緩和と民営化に伴う問題点を検討した。 |