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財団が助成する交通関係の調査及び研究の成果を論文要旨でご紹介しています。 |
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助成番号 |
96_2_2_13 |
研究テーマ(和文)
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都市づくりにおける“マルチモーダル交通センター”論 −21世紀の駅と交通結節点の姿− |
研究テーマ(欧文)
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A Study on Multi-modal Transport Centre in the Context of Urban Planning - Stations and Transfer-Facilities for the 21st Century - |
研究代表者
氏名 |
カタカナ |
オオタ カツトシ |
漢 字 |
太田 勝敏 |
ローマ字 |
Ohta, Katsutoshi |
研究代表者年齢 |
53 |
研究期間 |
1996〜1997年 |
報告年度 |
1997年度 |
研究体制 |
共同研究 |
研究代表者所属機関・職名 |
東京大学大学院 工学系研究科・教授 |
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※所属、氏名、年齢は助成対象決定時のものです。 |
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本研究は、鉄道と都市間バスないし高速バスターミナルの結節性に着目して、マルチモーダル交通センターのあり方を検討した。具体的には、(1)マルチモーダル交通センターの必要条件の整理(2)日本における駅と交通結節点事例調査、(3)海外各国における駅と交通結節点の整備状況調査、(4)都市タイプ別マルチモーダル交通センターの整備パターンの検討、を行った。 |
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国内では東京都、大阪市、名古屋市、広島市の交通結節点(バスターミナル)整備事例の調査結果、海外では経済成長が著しく、都市間旅客交通について鉄道よりも高速バスの方が主役となっている韓国とインドネシアの整備事例調査結果をまとめている。両国では、交通結節点整備の考え方に日本と根本的な相違があり、都市間バス線路網が発達し、大規模なバスターミナルが整備されている。これらは、我が国のマルチモーダル交通センター整備のあり方に関して重要な示唆を与えるものと考えられる。 |
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最後に、都市タイプ別にマルチモーダル交通センター整備のあり方を提案し、東京における都市間バスターミナル整備を例とした簡単なパターン分析を付加した。シミュレーションの結果、バスターミナルの配置パターンについて、利用者のアクセス時間最小という観点から、大都市には「方面別集中型」が適していることがいえた。主な知見として、マルチモーダル交通センターに求められる機能は、非常に幅広く、「都市の顔」としてマルチモーダル交通センターの整備を進める上では、民間サイドの協力もさることながら公共サイドの積極的な参画が促されることが非常に重要となることが示唆された。 |