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財団が助成する交通関係の調査及び研究の成果を論文要旨でご紹介しています。 |
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助成番号 |
95_2_21 |
研究テーマ(和文)
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地方部の観光開発・産業育成等における地方中小鉄道の役割 |
研究テーマ(欧文)
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Role of local railways for development of tourist potential and industries in rural region |
研究代表者
氏名 |
カタカナ |
イソベ トモヒコ |
漢 字 |
磯部 友彦 |
ローマ字 |
Isobe, Tomohiko |
研究代表者年齢 |
39 |
研究期間 |
1995〜1997年 |
報告年度 |
1997年度 |
研究体制 |
共同研究 |
研究代表者所属機関・職名 |
中部大学 工学部 土木工学科・助教授 |
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※所属、氏名、年齢は助成対象決定時のものです。 |
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地方中小鉄道は沿線地域の発展の期待を受けて敷設されてきた。しかし、高度成長期におけるモータリゼーションの進展、地方部における過疎化の進行、或いは少子化現象による就学学生の減少等により、赤字路線を抱える苦しい経営状況にある鉄道事業者が多く存在する。そこで、本研究では地方中小鉄道が鉄道として将来とも運営を続けられるかどうかは、地域の属性と深い関係があると考え、鉄道沿線地域の経済指標を収集整理し、鉄道輸送実績との関係を比較することを目的とする。 |
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方法として、93の鉄道事業者(第三セクター35事業者、民間鉄道58事業者)を抽出し、その輸送実績のデータ(輸送人数、輸送密度、営業係数、等)と、沿線市町村の地域経済指標のデータ(人口、製造品出荷額等、卸売業年間販売額、小売業年間販売額、農業粗生産額、等)を昭和50年から平成5年まで収集した。そしてまず、鉄道別の輸送密度と地域経済指標の経年比較を行った。その結果、沿線人口が減少すると経営状態が良くないことが分かり、増加すると経営状態が良いということが言える。しかし、例外的なところもあり、そこでは観光客を増やしていることが考えられる。次に、輸送人員の構成比による分類分析を行った。その結果、通勤定期の比率が高く、通学定期の比率が低い事業者ほど経営状態がよいことが分かった。 |