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財団が助成する交通関係の調査及び研究の成果を論文要旨でご紹介しています。 |
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助成番号 |
94_2_12 |
研究テーマ(和文)
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視覚障害者の公共交通利用における問題点と事故事例 |
研究テーマ(欧文)
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Problems for the Visually Im paived People in Public Transportation System |
研究代表者
氏名 |
カタカナ |
アオキ マミ |
漢 字 |
青木 真美 |
ローマ字 |
Aoki, Mami |
研究代表者年齢 |
62 |
研究期間 |
1994〜1995年 |
報告年度 |
1995年度 |
研究体制 |
共同研究 |
研究代表者所属機関・職名 |
財団法人 運輸調査局・主任研究員 |
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※所属、氏名、年齢は助成対象決定時のものです。 |
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この研究は、視覚障害者が社会参加するために欠かせない歩行環境や公共交通機関の設備に資するために、単独歩行を行っている視覚障害者の公共交通機関の利用に関するヒアリング調査を行い、現状の問題点を探るためのものである。先行する視覚障害者の鉄道ホームからの転落事故についての研究から、転落事故と相関性が高いのは視力やホームの形状などの要素よりも、移動のケース(乗車時)である点が指摘されている。 |
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16名についてヒアリングの結果、乗車時のホーム上においてドアの位置の確認について、危険性や問題を感じているほか、視覚障害者用ブロック上の障害物、音声による情報が最近少なくなっている状況、駅構内の情報が不足している点などの点が指摘された。 |
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特に、単独で行動する場合自分の位置や向いている方向の感覚が混乱して失敗や危険などに遭遇するケースが多く、そうしたケースでは音声や触覚などの情報をえることによって対応しているため、移動そのものよりも位置確認(定位、オリエンテーリング)をしやすくするための、ソフト面での工夫でかなり危険が回避される可能性がある。 |
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また、公共交通機関の従業員に対する障害者のニーズについての情報、一般の旅客についての援助方法やニーズについての情報は、以前に比べてかなり向上し積極的に解除を受けることも多くなってきているが、依然として不足していることも指摘されている。 |