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財団が助成する交通関係の調査及び研究の成果を論文要旨でご紹介しています。 |
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助成番号 |
00_2_2_4 |
研究テーマ(和文)
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鉄道輸送活性化に向けた新しい試みとその評価に関する調査研究 |
研究テーマ(欧文)
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Study on the New Attempt to Reactivate Railway Transportation |
研究代表者
氏名 |
カタカナ |
オクタニ イワオ
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漢 字 |
奥谷 巌
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ローマ字 |
Okutani, Iwao
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研究代表者年齢 |
57
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研究期間 |
2000〜2002年
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報告年度 |
2002年度
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研究体制 |
共同研究
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研究代表者所属機関・職名 |
信州大学・教授 |
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※所属、氏名、年齢は助成対象決定時のものです。 |
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本調査研究では、まず、日本の鉄道会社及び台湾の国鉄に対し、実施している鉄道利用促進策と公的助成拡大という条件下における期待方策についてアンケート調査を行った。 |
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日本で最も実施例が多いのはイベント列車・臨時列車の運行であるが、効果は限定的なものが殆どである。企画乗車券類の発行もかなり多くの会社が実施しており、それなりの効果を収めている。その他の目立つ方策としては、他社との連携による直通列車運行や快速電車・特急電車運行を含むダイヤ編成の工夫などが挙げられる。また、公的助成拡大が実現した場合には、鉄道基盤整備、バリアフリー化を含む駅施設整備等インフラ整備に対する支援を望む声が多い。台湾の場合は国有鉄道であるためか観光ツアーと一体化した企画乗車券程度の促進策があるのみである。鉄道衰退の局面が未だ明確な形で表に出てきていないためと考えられる。 |
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ついで、約2,600人の消費者にソフト的方策を中心とした合計38の利用促進策に対する選好度を聞くと共に、最良促進策とその実施下における鉄道利用意志を聞くという調査を行った。日本では「15分以下の間隔のダイヤ」と「他交通機関との乗り継ぎを考えたダイヤ」が上位を占めたのに対して、台湾では「新車両によるスピードアップ」、「新車両による快適性向上」が上位にランクされた。また、鉄道非利用者の促進策実施下における利用意志表示率は、日本では通勤・通学、レジャー・買物共に56%、台湾では通勤・通学で83%、レジャー・買物で76%であった。 |