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古くから人々の往来とにぎわいを記憶する場所 | 旧万世橋駅

旧万世橋駅、交通博物館の遺構

旧万世橋駅ホーム部分をデッキとして整備

旧万世橋駅の開業時(明治45年)に作られたホーム部分を『2013プラットホーム』として整備、デッキとしてよみがえりました。高架橋にある旧万世橋駅のふたつの階段を通り、線路階にあるホームに上り、実際に駅構内を歩く気分で回遊できます。ホームではガラスに囲まれた展望カフェデッキが待っています。 中央線がすぐ両脇を行き交う、特別な空間です。

【 営業のご案内 】

名称  旧万世橋駅
住所  東京都千代田区神田須田町1-25-4(マーチエキュート神田万世橋内)

※「マーチエキュート神田万世橋」HPはこちら
マーチエキュート神田万世橋(JR東日本クロスステーション)

階段・デッキ 公開時間 11:00〜22:00(日祝 20:30)
【LIBRARY(ライブラリー)は 11:00〜21:00(日祝 20:00)】

定休日  不定休(マーチエキュート神田万世橋の休館日に準じます。

【 施設概要 】

かつて、中央線の神田〜御茶ノ水間に、明治45(1912)年に開業した「万世橋駅」がありました。昭和18年に休止になりましたが、赤レンガの万世橋高架橋の中に、ホームや階段など、駅の施設が一部残っていました。
「旧万世橋駅」は、これら駅の遺構を再生し、歴史的価値ある遺構を随所にご覧いただける施設です。開業当時の姿をほぼ留めた「1912階段」や、交通博物館開館時に設けられた「1935階段」をはじめとする遺構を公開するほか、旧万世橋駅時代のプラットホームにデッキを設けた“2013プラットホーム”には、フリースペースやカフェがあります。 このほかにも、万世橋駅の足跡を今に伝える展示も実施しています。

【 ガイドブック 】

■「神田万世橋まち図鑑」

これまで語りつくすことが出来なかった神田エリアの楽しみ方や、万世橋駅の歴史などを、あらゆる角度でご紹介する書籍「神田 万世橋まち図鑑」。
万世橋高架橋の歴史的な見どころを巡るツアーや、貴重な古写真も掲載した旧万世橋駅、マーチエキュート神田万世橋の「公式ガイドブック」です。
この他歴史、食、建築街の歩き方など内容は多岐に渡り、神田を知る方も知らない方もお楽しみいただける1冊です。

企画・監修  神田万世橋まち図鑑制作委員会
(株式会社JR東日本クロスステーション、公益財団法人東日本鉄道文化財団、株式会社フリックスタジオ、株式会社みかんぐみ)

定価:1,800円(税抜)

【 旧万世橋駅の見どころ 】

■「旧万世橋駅 1912階段」

1912年(明治45年)4月、万世橋駅開業の時に作られた階段です。1936年(昭和11年)4月の鉄道博物館(後の交通博物館)開館後は、ホームから博物館に直接入館できる特別来館口として使われ、交通博物館時代は一部が休憩室として活用されていました。階段は、厚い花崗岩や稲田石を削りだした重厚なもので、壁面のタイルも、東京駅のレンガなどに見られる「※覆輪目地(ふくりんめじ)」という、高級な施工がされているのも特徴です。

公開にあたり、高架橋の安全性を確保しながら、最大限原形の状態を保つことをコンセプトに、一部修復などを行いました。
※覆輪目地=タイルやレンガなどの仕上材の先端が丸みを帯びた形状に仕上げる工法

■「旧万世橋駅 1935階段」

鉄道博物館(後の交通博物館)の新館が、ここ万世橋駅に建設されることになり、新たに1935年(昭和10年)に設置。1943年(昭和18年)10月の駅休止までの間、ここが駅の階段として使用されました。
なお、階段の踏面はコンクリート、壁面のタイル目地も平目地と、駅開業時に設置された階段とは仕上げが異なっています。

また、この階段途中には、万世橋駅が休止になる直前に貼られたと思われる手書きのポスターの一部が、交通博物館の閉館直前までそのまま貼られていました。このポスターは交通博物館によって保存処理され、現在鉄道博物館に収蔵されていますが、今回この複製を、貼られていた場所に展示するほか、大型タッチパネルディスプレイを使った映像コンテンツ「MANSEIBASHI ARCHIVES(万世橋アーカイブ)」で、万世橋駅から交通博物館、そしてマーチエキュート神田万世橋に至るこの地の歴史を記録した、数多くの写真資料を自由にご覧いただける展示も行います。

■「旧万世橋駅 2013プラットホーム (カフェ・デッキ)」

1912年(明治45年)4月の万世橋駅の開業時は、近距離電車用の南側ホームと、長距離列車用の北側ホームの2面のホームがありました。しかし、御茶ノ水〜飯田町間の複々線開業と同時に北側のホームは撤去され電車留置線となりました。その後、交通博物館開館時には一部階段が撤去、新設され、駅休止後、上屋などは撤去されましたが、ホーム自体は撤去されず残されていました。今回、このホーム上を『2013プラットホーム』として整備し、デッキやカフェとしてよみがえりました。

デッキには、万世橋駅の駅名標を、鉄道博物館が収蔵するものを忠実に再現し設置したほか、今回の工事途中に発見された、万世橋駅時代のホーム上屋の基礎の一部を保存することになり、東北芸術工科大学 文化財保存修復センターで保存処理を行ったうえで展示しています。

■LIBRARY(ライブラリー) (マーチエキュート神田万世橋 内 N8区画)

万世橋駅周辺は明治〜大正時代にかけて交通の要衝として栄え、大衆文化が開花した歴史ある土地です。そのことを発信するライブラリーを、JR東日本クロスステーションと共同で展開します。東日本鉄道文化財団が提供する万世橋駅ジオラマ模型を展示しています。

【 アクセス 】

住   所
東京都千代田区神田須田町1丁目25番地4 (地図
交通機関
秋葉原駅
JR線 電気街口 徒歩4分
つくばエクスプレス A1出口 徒歩5分
東京メトロ日比谷線 3番出口 徒歩6分
神田駅
JR線 北口 徒歩6分
東京メトロ銀座線 6番出口 徒歩2分
御茶ノ水駅
JR線 聖橋口 徒歩6分
東京メトロ丸の内線 1番出口 徒歩8分
新御茶ノ水駅
東京メトロ千代田線 A3出口 徒歩3分
淡路町駅
東京メトロ丸の内線 A3出口 徒歩3分
小川町駅
都営新宿線 A3出口 徒歩3分
岩本町駅
都営新宿線 A2出口 徒歩6分
開館時間

月〜土/11:00〜22:00

日祝/11:00〜20:30

※12月31日及び1月1日は休館

※その他不定休となります

お問い合わせ

東日本鉄道文化財団
TEL : 03-5334-0623

施設のご案内