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第9回企画展示 銀座 −駅前商店街第1号−
2005年11月29日〜2006年3月26日
 
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世界中のブランドショップが建ち並ぶ、日本一の繁華街、銀座。銀座が現在まで続く、賑わいのある商店街となったのは、明治時代まで遡ることができます。
文明開化の象徴となった銀座煉瓦街は、新橋停車場の目前に展開していました。鉄道を通じて横浜とつながっていたため、銀座には多くの人や物が流れ込んできました。ここに日本で最初の駅前商店街が誕生しました。
今回の展覧会では、新橋停車場駅前商店街としての銀座に焦点をあて紹介します。また、関東大震災や戦災によって壊滅的な被害を受けながら、そのたびに復興してきた銀座の風景も合わせて紹介します。
 
銀座通りより新橋停車場附近遠望
(明治30年代) 三枝進所蔵
東京風景 銀座の雨
(土屋光逸 昭和7年) 株式会社和光所蔵
 
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【主な展示内容】
 
「煉瓦街建設前の銀座」
 
江戸時代の銀座は新両替町(銀座)、西紺屋町、南鍋町などの旧町名でも想像がつくように、職人たちが多く住む地域であった。銀座二丁目に銀座役所があり、四丁目には両替商人たちが集まっていた。
しかし、銀座役所が1800(寛政12)年に蛎殻町に移転して町の様相が変わった。
現在のみゆき通りと銀座中央通りが交差するあたりに恵比寿屋、亀屋という大店があり、銀座地区の中で一番賑やかなところであった。しかし、京橋地区の町に比べると見劣りがし、また新橋へと向かうにつれ場末の雰囲気が漂う寂れた街並みであった。
 
東京尾張街繁栄之図(四代歌川国政 明治3年ごろ) 三枝進所蔵
 
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「煉瓦街の建設」
 
銀座に煉瓦街が建設されるきっかけとなったののが、1872(明治5)年に起こったいわゆる銀座大火である。
明治政府は新橋停車場(開業前)に直結し、霞が関の官庁街、日本橋の商業、金融街、築地外国人居留地に囲まれて、ぽっかりと空いた被災地に、帝都に相応しい街区を建設することを決定した。
政府は不燃家屋の建設と諸外国と結んだ不平等条約の改正を意図していた。表通りに面した家屋は明治6年から7年にかけて出来上がっているが、煉瓦街が完成したのは1877(明治10)年であった。
表通りには歩道が設けられ、ガス灯がともり、桜、松、楓の街路樹が植えられ、西欧風の街路となった。
しかし、馴染みのない煉瓦家屋に進んで住む人は少なく、当初は比較的空き家が多かった。
 
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「銀座と新橋ステーション」
 
鉄道が開通すると、西欧の文物が怒濤のように汽車に乗って横浜から東京へやってきた。それらをまず受け止めたのが、銀座であり、東京における西洋文化流入の玄関口だったのである。
銀座煉瓦街が完成すると、旅館や唐物屋が店を出し、西洋家具店、時計店、洋服店、新聞社などが現れ、東京でもっともハイカラな街となった。この時期、新橋停車場あっての銀座という側面をもっていた。
 
服部時計店の外観(明治40年ごろ) 株式会社和光所蔵
※服部時計店(セイコー株式会社の前身)
 
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「銀座風景」
 
明治以降の銀座の移り変わりを、写真や錦絵などを用いて紹介。
 
東京名所 京橋銀座通里煉化石瓦斯燈景ノ図 (三代歌川廣重 明治13年) GAS MUSEUM がす資料館所蔵
 
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お問い合わせ先
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〒105-0021 東京都港区東新橋1-5-3


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