東京ステーションギャラリーは現在東京駅丸の内駅舎保存・復原工事に伴い休館中です。2012年(予定)の再オープンに向けて準備をすすめると同時に、企画展開催などの活動を続けています。
その活動の一つに、2007年に《現代美術の展望−それぞれの地平線》展にて、12名の平面絵画を、旧新橋停車場鉄道歴史展示室と上野駅正面玄関口「ガレリア」2階Breakステーションギャラリーで紹介した企画があります。これは、1999年の《現代日本絵画の展望展》で63名の平面絵画を紹介した展覧会の第2弾として開催されました。
本展はこの流れにあり、現代絵画の一断面を紹介するものです。今回も同展示室を会場とし、時代に衝撃を与えた歴史的なアーティストや中堅アーティストの、日本のみならず、海外へも作品が発信された12名の作品を紹介します。
今回は、アーティストたちの〔あの頃〕の過去の作品を前期、〔この頃〕の近作を後期、2期に分けて1点ずつ展示します。12人の脳に浮かび、表現される特異な地平線を、一堂にご覧いただけます。一つ一つの作品を巡り、感じることは、彼らの強烈な個性の異空間を旅することにもなるでしょう。
過去の作品を前期に展示し、現在の作品を後期に展示することによって、それぞれの絵画がどう変貌し、何が変わらずその個性として現れているのかが提示され、また、後期においては、捉らえにくい現代の時代性が表出されてくるのではないでしょうか。
あの頃もこの頃も、注目され、精力的に活動をし、現代絵画界を牽引してきた、12名の作品の持つパワー、時を超える異空間の旅をお楽しみ下さい。 |