本年は日本国有鉄道が分割・民営化され、JRが誕生して20年という節目の年にあたります。本展はJR20周年記念事業の一環として開催いたしました。
「鉄道のデザイン」という言葉からは車両のデザインをイメージされがちです。しかし、一口に車両のデザインとは言っても、外観、内観、つり革、座席、窓など様々なものが組み合わさってひとつのデザインを成しています。それは車両だけではなく、駅構内においても、その空間を気持ちよく過ごして頂くための工夫がなされています。そして、そのデザインはただ美しさや機能性のみを求めるものではなく、ご利用されるお客様の立場に立って考えられているものが多くあります。それは「おもてなし」の心によって作られたデザインとも言えます。
本展では、過去、現在、未来という枠組みの中で、国鉄時代は東海道新幹線開業に関わる資料を展示し、JR発足後はJR東日本の車両や駅舎の外観や内観のデザイン、また駅構内の案内サインやSuica、復元化工事が始まる東京駅を中心にご紹介いたします。 |