東日本鉄道文化財団では、2007年10月14日の鉄道博物館オープンに向けて、順調に準備を進めております。建物建設現場では7月現在、鉄骨が姿を現しました。展示車両も今年に入って既に2両を修復工事のために大宮総合車両センターへ輸送しました。そのうち1両はナハネフ22形式特急形寝台客車、日本初のいわゆるブルートレインの客車です。
さて、本企画展のテーマは夜行列車です。鉄道博物館の役割のひとつとして、鉄道技術と社会のかかわりを示すことにありますが、社会状況の変化の中で、夜行列車のニーズや役割がどのような変遷をたどって現在に至ったのかを紹介してまいりたいと思います。またスペースの都合で実物のナハネフ22を展示することはできませんが、寝台車内部を一部再現した展示を用意し、その内部に立ち入っていただいて寝台車の雰囲気を楽しんでいただこうと考えております。
また、修復工事中の車両の部品などを交えて、現在準備が進んでいる鉄道博物館の様子も紹介してまいります。 |