第49回企画展 明治150年記念
NIPPON 鉄道の夜明け

2018年は、日本の元号が「明治」と改められて満150年の節目の年にあたります。アメリカのペリーの浦賀来航、ロシアのプチャーチンの長崎来航などの後、日本は開国へと動きはじめ、やがて動乱となり、265年続いた徳川の時代が終わります。この頃、蒸気機関車の模型が日本へもたらされ、海外で鉄道を目の当たりにした日本人たちがいました。偶然、海外に漂流した者、外交上の使節として派遣された者、各藩から渡航した者など、立場はそれぞれでしたが、鉄道との出会いは大きな驚きでした。時代が明治にかわり、中央集権体制を確立しようとした時、明治新政府は鉄道の必要性を痛感します。しかし、鉄道建設の為の技術も物資もありません。そこでお雇い外国人を招聘して鉄道建設を開始。そして1872(明治5)年、新橋〜横浜間に日本で最初の鉄道が開業しました。
本展では、鉄道模型に刺激をうけた人々、外国で鉄道に乗車した人々の驚きと、その知識、情報、技術の導入とお雇い外国人の招聘、その後の自立した日本の鉄道をご紹介します。