第39回企画展 駅弁むかし物語―お弁当にお茶―

鉄道路線が全国各地に広がりはじめた明治10年代に旅客へのサービスとして食事を提供する必要が生まれ、徐々に開業していく各地の駅で駅弁を商う業者が誕生しました。そして明治39年、鉄道国有法公布により、私鉄の大多数が国有鉄道となると、乗降者の多い乗換駅や観光地の駅などで駅弁を販売する駅が増加していきました。
今年は駅弁誕生130周年。昨今は大きな駅やデパートなどでも全国の駅弁が手軽に入手できるようになりましたが、鉄道旅行の楽しみは、今も昔も車窓からの景色を眺めながら、その土地の食材を使った駅弁を食べることでしょう。駅弁を装う掛け紙の絵柄は、時代・地域・販売店によってそれぞれ意匠が施され、旅の楽しみを一段と盛り上げてくれます。
企画展では、駅弁の容器、掛け紙、お茶の容器などを展示して、“駅弁”と“お茶”の歴史と魅力をご紹介します。
