テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする イメージ

テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする

2024年10月12日(土) - 2025年1月5日(日)

休館日
月曜日(ただし10/14、11/4、12/23は開館)、10/15(火)、11/5(火)、12/29(日)~1/1(水)
開館時間
10:00 - 18:00
※金曜日は20:00まで開館
※入館は閉館30分前まで

Exhibition Overview 展示概要

「Plain, Simple, Useful(無駄なくシンプルで機能的)」なデザインが生活の質を向上させると信じ、個人の生活空間から都市、社会までを広く視野に入れ、デザインによる変革に突き進んだサー・テレンス・コンラン(1931-2020)。本展は、イギリスの生活文化に大きな変化をもたらし、デザインブームの火付け役にもなったコンランの人物像に迫る日本で初めての展覧会です。

戦後まもなくテキスタイルや食器のパターン・デザイナーとして活動を始めたコンランは、1960年代、ホームスタイリングを提案する画期的なショップ「ハビタ」をチェーン化して成功を収め、起業家としての手腕を発揮します。そして、1970年代から展開した「ザ・コンランショップ」におけるセレクトショップの概念は、日本を含む世界のデザイン市場を激変させました。このほか、家具などのプロダクト開発、廃れていたロンドンの倉庫街を一新させた都市の再開発、書籍の出版など、関わった事業は多岐にわたります。いっぽう、1950年代からレストラン事業にも乗り出し、高級レストランからカジュアルなカフェまで50店舗以上を手がけ、モダン・ブリティッシュと称される新しい料理スタイルをイギリスの食文化に定着させました。長年あたためていたデザイン・ミュージアムの設立構想を1989年、世界に先駆け実現させたことも大きな功績のひとつです。

本展は、パターン・デザインした食器やテキスタイルなどの初期プロダクト、家具デザインのためのマケット、ショップやレストランのためのアイテム、発想の源でもあった愛用品、著書、写真、映像など300点以上の作品や資料に加え、彼から影響を受けた人々のインタビューを交えながらさまざまなコンラン像を浮かびあがらせます。

デザインが暮らしを豊かにすること、いつでもこれが私にとって一番大事なことだった。
―――――テレンス・コンラン『マイ・ライフ・イン・デザイン』より

バートン・コート自邸内の仕事部屋、2004年撮影 Photo: David Garcia

ザ・コンランショップの紙袋、1980年代、デザイン・ミュージアム/テレンス・コンラン・アーカイヴ蔵 Courtesy of the Design Museum

コンランがデザインしたトラベルケース「トラベル・ザ・ワールド」(グローブ・トロッター製)、2019年、個人蔵

改修されたミシュランビル(レストラン「ビバンダム」とザ・コンランショップ、1987年改修)

Sections 章立て

  • 〇デザイナー、コンランのはじまり
  • 〇起業の志:ハビタとザ・コンランショップ
  • 〇食とレストラン
  • 〇再生プロジェクトと建築/インテリア
  • 〇バートン・コート自邸
  • 〇ものづくり:ベンチマークとプロダクト
  • 〇⽇本におけるプロジェクト
  • 〇未来にむけて

コンランのパターン・デザインによるディナープレート「チェッカーズ」、1957年

コンランが手がけたレストラン「ブルーバード」(1997年開店) Photo: Alex Pareas, Courtesy of Conran and Partners

コンランがデザインした家具の模型、ザ・コンランショップ(UK)蔵

Sir Terence Orby Conran 経歴

サー・テレンス・オルビー・コンラン(1931-2020)

ロンドン南西部サリー州イーシャーに生まれる。セントラル・スクール・オブ・アーツ・アンド・クラフツ(現セントラル・セント・マーチンズ)でバウハウスやアーツ・アンド・クラフツに影響を受け、ブリティッシュ・ポップアートの旗手エドゥアルド・パオロッツィにテキスタイル・デザインを学ぶ。テキスタイル、食器、家具のデザインを手がけるうち起業に目覚め、ライフスタイルショップ「ハビタ」や「ザ・コンランショップ」の経営で成功を収めた。その他、レストラン事業や出版業、都市開発まで多才を発揮。デザイン奨励と社会貢献を目的に1989年、世界初のデザイン・ミュージアムを設立。デザイン分野での功績と文化事業が評価され、1983年に英国王室より騎士(Knight Bachelor)に叙勲、サー(Sir)の敬称を許された。2020年、自邸バートン・コートで88年の生涯を閉じる。西新宿の「ザ・コンランショップ」日本初出店から今年で30年を迎える。

コンランの著書『The House Book』(ミッチェル・ビーズリー刊)、1974年

バートン・コート自邸、2004年撮影 Photo: David Garcia

コンランと彼がデザインした「コーン・チェア」、1952年撮影、レイモンド・ウィリアムズ・エステート蔵 Photo © Estate of Raymond Williams

Courtesy of the Conran family, Conran Foundation and Conran IP LTD.

Information 基本情報

入館料
一般(当日)1,500円 高校・大学生(当日)1,300円
一般(前売)1,300円 高校・大学生(前売)1,100円
  • *中学生以下無料
  • *前売期間は2024年9月1日から10月11日まで、オンラインチケットで販売
  • *障がい者手帳等持参の方は入館料から200円引き(介添者1名は無料)
  • *学生の方はご入館の際、生徒手帳・学生証をご提示ください
チケット購入
チケット購入(オンラインチケット)

[チケット販売場所]

  • *事前にオンラインチケットをご購入いただくと入館がスムーズです
  • *サービス券や会員証のご提示で割引をご希望の方は、美術館でチケットをご購入ください。ただし混雑時は入館をお待ちいただく場合があります
主催
東京ステーションギャラリー[公益財団法人東日本鉄道文化財団]
企画協力
株式会社コンランショップ・ジャパン、泉川真紀事務所
後援
ブリティッシュ・カウンシル
協賛
T&D保険グループ
ANA FINDS(全日空商事グループ)
森ビル株式会社、株式会社乃村工藝社、リビングデザインセンターOZONE、UDS株式会社、USM U. シェアラー・ソンズ株式会社、三井デザインテック株式会社、株式会社インターオフィス、三菱地所プロパティマネジメント株式会社
展示構成
SKWAT、加瀬透

In collaboration with the Design Museum, London and Deyan Sudjic
Special thanks to the Conran family

@ terence_conran_exhibition