歴史と未来をつなぐ東京駅の美術館 | 東京ステーションギャラリー

没後90年記念 岸田劉生展

会期:2019年8月31日(土)−10月20日(日)

《道路と土手と塀(切通之写生)》重要文化財 1915年11月5日 東京国立近代美術館

《道路と土手と塀(切通之写生)》重要文化財 1915年11月5日 東京国立近代美術館

《自画像》1921年4月27日 泉屋博古館分館

《自画像》1921年4月27日 泉屋博古館分館

《銀座と数寄屋橋畔》1911年頃 郡山市立美術館

《銀座と数寄屋橋畔》1911年頃 郡山市立美術館

《竹籠含春》1923年4月9日 個人蔵

《竹籠含春》1923年4月9日 個人蔵

《路傍秋晴》1929年11月 吉野石膏株式会社

《路傍秋晴》1929年11月 吉野石膏株式会社

《麗子肖像(麗子五歳之像)》1918年10月8日 東京国立近代美術館

《麗子肖像(麗子五歳之像)》1918年10月8日 東京国立近代美術館

《麗子微笑像》1921年10月1日 上原美術館

《麗子微笑像》1921年10月1日 上原美術館

《黒き土の上に立てる女》1914年7月25日 似鳥美術館

《黒き土の上に立てる女》1914年7月25日 似鳥美術館

《壺の上に林檎が載って在る》1916年11月3日 東京国立近代美術館

《壺の上に林檎が載って在る》1916年11月3日 東京国立近代美術館

《B.L.の肖像(バーナード・リーチ像)》1913年5月12日 東京国立近代美術館

《B.L.の肖像(バーナード・リーチ像)》1913年5月12日 東京国立近代美術館

【休館日】
月曜日[9月16日、9月23日、10月14日は開館]、9月17日(火)、9月24日(火)
【開館時間】
10:00 − 18:00
※金曜日は20:00まで開館
※入館は閉館の30分前まで
【入館料】
一般(当日)1,100円 高校・大学生(当日)900円
一般(前売)900円 高校・大学生(前売)700円
※中学生以下無料
※20名以上の団体は、一般800円、高校・大学生600円
※障がい者手帳等持参の方は当日入館料から100円引き(介添者1名は無料)

[チケット販売場所]
東京ステーションギャラリー(開館日の閉館30分前まで)
ローソンチケット(Lコード=31628)、イープラスCNプレイガイドセブンチケットにて取扱い
※前売期間は2019年6月29日から8月30日まで
※東京ステーションギャラリー受付での前売券販売は8月18日までの開館日

[リピーター割引]
本展の当日券か前売券の半券を受付にご提示いただくと、団体料金の金額でご入館できます。ご提示いただいた半券は回収します。他の割引との併用はできません。

【主催】
東京ステーションギャラリー[公益財団法人東日本鉄道文化財団]、東京新聞
【協賛】
大日本印刷、トヨタ自動車
【特別協力】
東京国立近代美術館

日本近代絵画史上に輝く天才画家。満を持して登場!

画家・岸田劉生(1891−1929)は、日本の近代美術の歴史において最も独創的な絵画の道を歩んだ孤高の存在です。明治の先覚者・岸田吟香を父として東京・銀座に生まれ、父の死後はキリスト教会の牧師を志しますが、独学で水彩画を制作するなかで、画家になることを勧められ、黒田清輝の主宰する白馬会葵橋洋画研究所で本格的に油彩画を学びます。そして、雑誌『白樺』が紹介する「後期印象派」の画家たち(ゴッホ、ゴーギャン、マティスら)を知り、大きな衝撃を受けます。1912年には、斎藤与里、高村光太郎、萬鐡五郎らとともにヒユウザン会を結成、強烈な色彩と筆致による油彩画を発表します。しかし、画家としての自己の道を探究するために、徹底した細密描写による写実表現を突きつめ、その先にミケランジェロやデューラーら西洋古典絵画を発見、独創的な画風を確立します。1915年には、木村荘八、椿貞雄らとともに草土社を結成、若い画家たちに圧倒的な影響を与えました。また、最愛の娘・麗子の誕生を契機に、自己のなかの究極の写実による油彩画を志します。その後は、素描や水彩画、日本画にも真剣に取り組み、再び油彩画に「新しい道」を探究しはじめた1929年、満洲旅行から帰国直後に体調を崩して、山口県の徳山において客死しました。享年38歳でした。
本展では、岸田劉生の絵画の道において、道標となる作品を選び、会期中150点以上の作品を基本的に制作年代順に展示することで、その変転を繰り返した人生の歩みとともに、岸田劉生の芸術を顕彰しようとするものです。このたび没後90年を迎えて、一堂に名品が揃います。この機会をどうぞご堪能ください。
*会期中、一部展示替えがあります(前期=8/31〜9/23、後期=9/25〜10/20)。

◆その活躍を年代順に追う!

ひとつの到達点にきたら画風を変え、また新たな作風へと展開させ続けた岸田劉生。劉生のほとんどの作品は、画面に残されたサインや日記から、制作年月日がわかります。ほぼ制作年代順に展示された会場で、彼の画業の変遷を辿ります。あの名作がどういう経緯で誕生したのか、その理由を理解することができるに違いありません。

◆岸田劉生はなぜすごい?

日本の近代美術の歴史は、フランスの近代美術を追随した歴史であったとされます。しかし、岸田劉生はただひとり、初期から晩年に至るまで、自己の価値判断によって、自己の歩む道を選択し、自己の絵画を展開しました。そんな劉生の作品や姿勢、活動は、同時代の若い画家の指標ともなり、強い影響を与えました。

◆次に開催されるであろう没後100年展。それまで実現が難しいような名作揃いの劉生展を!

これまで数多くの岸田劉生展が開催されましたが、本展は初期から最晩年までの名品ばかりを厳選する、今後しばらく出会えないような、珠玉の劉生展を目指しました。各所蔵先のご協力を得て、北は北海道から、南は九州まで、日本各地より劉生の作品が集います。この大回顧展の機会をどうぞお見逃しなく。

◆あの重要文化財をはじめ名品の数々が東京国立近代美術館から!

劉生の作品を多数収蔵する東京国立近代美術館から、前期・後期あわせて約30点が出品されます。そのなかには、重要文化財《道路と土手と塀(切通之写生)》や、「この最初の(油彩の)五歳之像には父の気持ちにやはり何か特別なものがあった気がする」と麗子が記した《麗子肖像(麗子五歳之像)》も含まれます。

◆発表当時の感動も味わう!

《B.L.の肖像(バーナード・リーチ像)》《壺の上に林檎が載って在る》《麗子肖像(麗子五歳之像)》の作品状態を修復家が確認したところ、経年によるワニスの黄変なども認められたこともあり、作品の修復が行われました。その結果、描かれた当初と近い色や状態を取り戻し、より鮮明に劉生の表現が迫ってくるようになりました。

*本展は山口県立美術館(2019/11/2〜12/22)、名古屋市美術館(2020/1/8〜3/1)に巡回します。各会場出品内容が多少異なります。