君が叫んだ
その場所こそが
ほんとの世界の
真ん中なのだ。
(c)羽生光晴/原田マハ


パリ・リトグラフ工房idemから ―現代アーティスト20人の叫びと囁き

会期:2015年12月5日[土]―2016年2月7日[日]

【休館日】
1月11日を除く月曜日、年末年始(12月28日―1月1日)、1月12日(火)
【開館時間】
10:00 - 18:00
※金曜日は20:00まで開館
※入館は閉館30分前まで
【入館料】
一般1,000円 高校・大学生800円 中学生以下無料
※20名以上の団体は100円引き
※障がい者手帳等持参の方は100円引き、その介添者1名は無料
【主催】
東京ステーションギャラリー(公益財団法人東日本鉄道文化財団)、産経新聞社
【企画】
原田マハ、Idem Paris、Item editions, Paris、東京ステーションギャラリー
【助成】
在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
【協賛】
株式会社資生堂
【協力】
小学館

チラシPDFはこちら

原田マハ新刊本『ロマンシエ』(11月27日頃 小学館より発売)の帯を持参いただくと、帯1枚につき1名様1回限り本展入館料が300円引きになります。(入館時、帯裏にロゴ印を押印します。押印で汚れが生じた場合の、カバー・帯の交換などはできません)

リトグラフは19世紀から20世紀初頭にかけてフランスで最も花開いた石版を主とした版画の技術です。その後、ピカソやマティス、シャガールといった芸術家が1940年代半ばから70年代にかけて数々の名作を生みだしたことで再び脚光を浴びました。こうした100年以上にわたるリトグラフの歴史を背景に、モンパルナスの地でその技術と創作の伝統を受け継ぎ、1990年代からアーティストとの協働を積極的に行っているのがリトグラフ工房「Idem Paris(イデム・パリ)」です。 最近では、JR、ジャン=ミシェル・アルベロラ、キャロル・ベンザケンなどのフランスのアーティストをはじめ、アメリカの映画監督としても知られるデヴィッド・リンチらがこの工房の磁力に引き寄せられ、また、やなぎみわが今年ここで初めてのリトグラフ制作を行っています。本展はこれらアーティスト20名がIdemで制作した約130点のリトグラフで構成されます。

また本展は、作家・原田マハの最新の小説『ロマンシエ』(仏語で“小説家”の意)と連動するもので、小説は、日本からパリに渡った主人公がIdemを通じて様々な人に出会い、ここで制作された作品によって日本で展覧会が開催されるまでを描いています。最後は小説から飛び出して、読者も展覧会を実際に体験することができるという本邦初といってもいいユニークなアイディアが盛り込まれているのです。

小説と展覧会の世界の横断がもたらす「フィクション×リアル」の新しい感覚、そして現代のアーティストがリトグラフに見出した新たな可能性をお楽しみ下さい。

【出品作家】

ジャン=ミシェル・アルベロラ /  キャロル・ベンザケン /  フィリップ・コニェ /  ダミアン・ドゥルベ /  JR /  ウィリアム・ケントリッジ /  ピエール・ラ・ポリス /  李禹煥 /  デヴィッド・リンチ /  ポール・マッカーシー /  南川史門 /  森山大道 /  プリュンヌ・ヌーリー /  岡部昌生 /  フランソワーズ・ペトロヴィッチ /  レイモンド・ペティボン /  辰野登恵子 /  バルテレミー・トグォ /  グザヴィエ・ヴェイヤン /  やなぎみわ