甲信越
佐渡市旧若林邸の保存に関する事業

新潟県 佐渡市

推薦箇所:JR東日本新潟支社

新潟県佐渡市畑野旧市街地の西端部に位置する旧若林邸は、若林医院という内科と皮膚科を扱う診療所だった建物。木造2階建て、延床面積418m²。医院として使用されていた日本館(南館)と、住宅や接客用に使用されたと思われる西洋館(北館)からなる。建築年は記述がなく不明だが、西洋医学を学んだ真野地区金丸出身の若林篤之が、1913(大正2)年頃に料亭山屋を譲り受けて開業したとの記録が残る。

建物は、木部の各構成部材、洋館床のリノリウム材や各所建具に見られる型板ガラスをはじめ、当初材が極めてよく残されている。また、各所建具や欄間をはじめとする細部意匠は、伝統的な意匠とともに近代的意匠を随所に見せており、2024年3月には国登録有形文化財に登録された。

2025年度は、旧若林邸日本館正面側の外壁腐食部分を中心に工事を行う。歪んだり折れたりして機能しなくなっている雨樋の交換、錆びて穴の空いている2階小屋根の銅板、雨水により腐食した小壁の板、同じく錆びて雨漏り寸前の小玄関屋根と1階庇の修繕、館内の床板貼りなどを行う。玄関脇下屋と屋根修繕、レールや戸袋含め木の腐食した建具は、当時のガラスやまだ使える部分を残しながらも交換するなど、装飾性を損なわないような細かな修理を行う。

佐渡市旧若林邸の保存に関する事業
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