実物の鉄道車両を中心に保存展示公開しているユニークな公園 | 青梅鉄道公園

実物にふれながら鉄道を楽しく理解できる施設

1962年(昭和37年)に鉄道開業90周年記念事業として、旧:日本国有鉄道(国鉄)が開設した、実物の鉄道車両を中心に保存展示している公園施設です。
園内には、明治・大正時代に活躍した蒸気機関車をはじめ、国指定重要文化財を含む貴重な鉄道車両を屋外展示しているほか、付属する記念館には、模型を中心とした鉄道の解説資料を展示し、実物にふれながら、鉄道を楽しく理解できる施設です。また、小さなお子さまにも楽しんでいただけるよう、ミニSL「弁慶号」のほか、遊戯施設を設置しています。

【 青梅鉄道公園の休園につきまして 】
青梅鉄道公園はリニューアルのため、2023年8月31日をもってしばらくの間休園とさせていただきます。

青梅鉄道公園のリニューアルについて【PDF形式:321KB】

【 記念館のご案内 】

記念館1階展示室には 実物の80分の1の大きさの「模型鉄道パノラマ」や各種の大型精密鉄道車両模型、鉄道に関する知識を紹介する解説パネルなど、楽しく鉄道を知ることができるコーナーがあります。
2階には青梅鉄道公園の展示車両を紹介するコーナーがあり、屋上には展望台があります。

記念館のイメージ
記念館のイメージ

【 実物展示車両のご案内 】

明治期に海外から輸入され活躍した蒸気機関車、大正期を代表する国産蒸気機関車、日本を代表するD51形蒸気機関車(デゴイチ)、国鉄の蒸気機関車としては最後に設計・製造された戦後生まれのE10形蒸気機関車などが展示され、蒸気機関車の歴史の流れに触れることができます。 また、昭和初期に作られ、青梅線で最後まで活躍したED16形電気機関車(国指定重要文化財)や、昭和初期の通勤型電車、東海道新幹線で開業当初に活躍した0系電車の先頭車両を展示しています。

 



【5500】
5500のイメージ
形式:5500形蒸気機関車
車号:5540
製造年:1897(明治30)年
製造元:英国ベイヤーピーコック社
明治後期から大正期の始めに旅客用として活躍した中距離用の蒸気機関車で、炭水車(テンダ)を連結しています。動輪は二組(B型)あり、高い位置に斜めにシリンダーが取り付けられ、機関車の大きさに比べて先輪のついている台車が長いのが特徴です。明治期には連結器が螺錠(鎖)式でしたが、後に自動連結器に交換されています。
【2120】
2120のイメージ
形式:2120形蒸気機関車
車号:2221
製造年:1905(明治38)年
製造元:英国ノースブリティッシュ社
日露戦争の頃、今までより大きな力の機関車を必要とすることから造られたもので、中型のタンク式ながら動輪が三組(C型)あります。明治後期の代表的な機関車で使いやすく、別名『B6』の名で呼ばれていました。貨物や勾配区間用として活躍し、昭和30年頃まで入換用に使われていました。
【9600】
9600のイメージ
形式:9600形蒸気機関車
車号:9608
製造年:1913(大正2)年
製造元:川崎造船
大正時代の標準形貨物用機関車(D型)で、国産独自の技術が各所に使われています。取り付け位置の高いボイラーはこの機関車の特徴で、火室面積を広げるために独特の設計になっています。四国地方を除く全国各地で784両が活躍し、『キューロク』の愛称で親しまれました。
【8620】
8620のイメージ
形式:8620形蒸気機関車
車号:8620
製造年:1914(大正3)年
製造元:汽車製造
蒸気機関車が国産技術で製造されるようになり、本格的な標準形式として生まれた、大正時代を代表する旅客用機関車(C型)です。動輪の大きさも1600ミリと大きくなり、蒸気の力を車輪に伝えるバルブギアなど構造的にも成熟しています。一形式で687両製造されましたが、当園の『ハチロク』はこれらの中でも、最初に製造した栄誉ある1号機です。
【C11】
C11のイメージ
形式:C11形蒸気機関車
車号:C11 1
製造年:1932(昭和7)年
製造元:汽車製造
蒸気機関車全盛期に造られた、近距離用の標準型タンク式蒸気機関車です。ターンテーブルで向きを変えなくても頻繁に往復できるように、作業性のよい広い運転台を採用しています。輸送量の少ない都市近郊や地方のローカル線で活躍したほか、貨車の入換用としても幅広く使われました。
【ED16】
ED16のイメージ
形式:ED16形電気機関車
車号:ED16 1
製造年:1931(昭和6)年
製造元:三菱電機・三菱造船
戦前に生まれた初期の国産電気機関車です。製造当初は勾配区間やトンネルが多い区間として電化が進んだ上越線や中央線で活躍しました。晩年は青梅線、五日市線や南武線で主に石灰石を運ぶ貨物列車を牽引しました。この1号機は、1980(昭和55)年に廃車され、現在残る数少ない黎明期の国産電気機関車として、国の重要文化財に指定されています。
【E10】
E10のイメージ
形式:E10形蒸気機関車
車号:E10 2
製造年:1947(昭和22)年
製造元:汽車製造
国鉄が最後に新製した、急勾配用の我が国最大のタンク式蒸気機関車です。太いボイラーや五組(E型)の動輪を持ち、カーブを曲がりやすくするため、中間の動輪にはフランジがありません。当初はバック運転を前提としたため、機関士席が通常の反対側に位置していました。奥羽線の板谷峠などで活躍しましたが、まもなく電化され長期に活躍することはありませんでした。晩年は北陸本線の電源切り替え区間で使用されました。
【D51】
D51のイメージ
形式:D51形蒸気機関車
車号:D51 452
製造年:1940(昭和15)年
製造元:汽車製造
国鉄を代表する貨物用蒸気機関車で「デゴイチ」として親しまれました。製造技術が確立し性能も安定していたため、一つの形式としては我が国最多の1115両製造されました。戦前から戦後にかけて全国で活躍した万能機関車です。両数が多いため、製造年次で形態に若干の相違点が見られます。昭和50年、この仲間が北海道で国鉄最後の定期貨物列車を牽きました。
【クモハ40】
クモハ40のイメージ
形式:クモハ40形電車
車号:クモハ40054
製造年:1935(昭和10)年
製造元:田中車両工場
東京・大阪地区の通勤輸送用として、1932(昭和7)年から導入された電車です。1両あたりの定員を増やすため、車両の長さを従来の通勤電車より約3m延ばして20メートルにしています。また、運転席が車両の前と後ろに1つずつある「両運転台」が特徴です。同じタイプの電車は、1978(昭和53)年3月まで青梅線でも活躍しました。
【0系新幹線】
0系新幹線のイメージ
形式:0系22形新幹線電車
車号:22-75
製造年:1969(昭和44)年
製造元:汽車製造
1964(昭和39)年に開業した東海道新幹線用に製造された0系の東京寄りの先頭車で、この「22-75」号は大阪万国博覧会の輸送のために増備されたうちの一両です。0系は、『ひかり』として世界で初めて時速200kmを超えて営業運転をした記念すべき車両です。(この車両は展示のためにモーター等の床下機器を取り外してあります)
お問い合わせ

公益財団法人東日本鉄道文化財団
TEL:03-5334-0623

施設のご案内
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  • 旧万世橋駅

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