東北
木造文殊菩薩騎獅像修理事業

福島県 喜多方市

木造文殊菩薩騎獅像は、熊野神社内の文殊堂に安置されていたもので、大きな獅子に乗った文殊菩薩像である。宝髻(ほうけい)の形や玉眼の入っていないこと、手指の繊細さ等は藤原時代色も見られるが、顔の男性的なしまり、膝の衣文の数と深さ、背面の彫刻等から平安時代末から鎌倉時代初めの作と考えられている。

江戸時代に改修されているが、騎獅文殊の大像として稀有のもので、会津における熊野信仰の遺品としても大変貴重なものであるとして、昭和39年3月24日に福島県の指定文化財に指定された。

本事業では、漆箔の剥離修繕、尾の修繕、光背や欠落部品の補修等を行う。

木造文殊菩薩騎獅像修理事業
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