高崎
茂呂地区屋台囃子活性化事業

群馬県伊勢崎市

伊勢崎市茂呂の各地区に伝わる屋台囃子は、旧茂呂村の各組ごとに伝承されてきたものである。屋台囃子は各地区とも附太鼓3、大胴1、鉦2、笛1で構成され、曲は群馬県から埼玉県北部地域に広く分布する参手鼓(さんてこ)を基本とし、それ以外の伝承曲は地区ごとに異なる。地区で行われている祭事、飯福神社秋祭り、千本木神社秋祭り、美茂呂町水神宮祭をはじめ、市内外の祭りに参加している。なお、茂呂地区に伝わる5基の屋台は、幕末期から明治期に降雨を祈願し、また報祭のために制作されたものである。

茂呂地区に伝わる5基の屋台(茂呂町一丁目屋台、茂呂町二丁目屋台、南北千木町屋台、美茂呂町屋台、茂呂南町屋台)は、市指定重要有形民俗文化財に指定されており、文化庁の助成金を活用し、3年間をかけて修復を行った。今年はお披露目を兼ね、美茂呂町水神宮祭にて、5基の屋台を一堂に集め、屋台のたたき合い(屋台囃子の演奏)を行うことが決定し、この事業は今後も継続して行うこととなっている。なお、指定を受けている5基の屋台が一堂に集まるのは、記録で残っている限り、今回が初めての試みとなる。

今回の支援により、令和3(2020)年度に予定している美茂呂町水神宮祭にて修復後の5基の屋台のお披露目に着用する半纏を作成することにより、今後この祭礼行事が継続されていき、地域に残る貴重な文化資源を次世代へ継承し、地域の活性化につなげていく。

茂呂地区屋台囃子活性化事業
茂呂地区屋台囃子活性化事業
[閉じる]