仙台
玉龍院五百羅漢象補修事業

山形県高畠町

玉龍院は、1500年代の開山といわれ、境内に羅漢堂があり、五百羅漢像・十六羅漢像・三十三観音像が安置されている。五百羅漢像は、天保年間、12世良印禅師の代に、当時の村の飢饉や疫病払い、豊作と健康を祈願して、京都より海路酒田から最上川の舟運により運ばれたといわれている。

五百羅漢像は、506体あり、高さ約30cm、肩張り18cmの寄木造座像で、円形の法輪・玉眼が施され、部材ごとにニカワで接着、鉱物性の顔料で彩色されている。一体ごとに菩薩名が記され、それぞれ独自の面相をもつ見事な仏像である。

平成28(2016)年の地方文化事業支援で、十六羅漢像と二尊者像の18体を修復し、その後の2年間で204体の五百羅漢像の修復が行われた。本事業では、今年度中に、200体あまりの五百羅漢像の修復を行い、複数年をかけ、全ての完了を目指したい。

玉龍院五百羅漢象補修事業
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