仙台 『平沢弥陀の杉』周辺整備事業
 
宮城県刈田郡蔵王町   平沢歴史の郷づくりの会

『平沢弥陀の杉』は、宮城県刈田郡大字平沢字丈六の地にそびえ立つ、樹高約45 m、幹周約10m、推定樹齢約900年の巨杉です。この杉は、平安時代末期に奥州藤原氏が建立した『丈六阿弥陀堂』の表参道杉並木のうち、幾百年の歳月を経てただ1本生き残っている、平沢地区の歴史の生き証人ともいえる存在で、明治時代には産科医 が、自ら習得した進歩的な西洋医学知識を郷人に伝える啓蒙活動を、弥陀の杉の樹下にて始めました。この活動はやがて『だるま講』と呼ばれる安産祈願の女人講へと発展、弥陀の杉の周辺に『だるま塚』『だるま堂』を中心とした聖域を形成し、現在に至っています。
だるま堂は地元住民による民間信仰の場で、弥陀の杉・だるま塚・古碑群などと一体で平沢地区の歴史を物語る重要な歴史遺産であることから、町及び教育委員会、地元住民(委員会)の協働で、『平沢弥陀の杉』周辺整備事業として、平沢弥陀の杉保存対策・だるま塚及び古碑群整備・だるま堂再建・敷地整備を行います。