大宮・高崎
史跡足利学校釋奠(せきてん)祭器の複製製作

栃木県足利市

「足利学校釋奠」は、孔子とその高弟を祀るための儀式で、祭官が野菜類のほか米、餅、鯛、鯉、牛肉、酒などを供える。この儀式で使用する釋奠祭器は、簠(ほ)・簋(き)各2点、豆(とう)2点、俎(そ)4点は木製、籩(へん)2点は竹製、爵(しゃく)2種6点、犠尊(ぎそん)・象尊(しょうそん)各3点と香炉1点は青銅製で、それぞれ特殊な形をしており、江戸時代又は明治40年に制作されたもので、特に、簠(ほ)・簋(き)はこの形状のものとしては日本最古のものである。釋奠祭器は、令和元年7月26日に足利市重要文化財(歴史資料)に指定されている。

本事業は、毎年11月23日に挙行する「足利学校釋奠」、並びに9月に足利市内の小・中学生から祭官を公募して行う「こども釋奠」の儀式で使用する釋奠祭器のうち一部について、実物と同質・同製法を用いて複製品を製作することにより、本物の祭器と同質なものを使用して儀式を執り行うことが可能となるほか、複製品を実際に触れる展示コーナーを設けるなど、参観者に文化財に親しんでいただく機会を設けることにより、文化財保護並びに郷土を高めると共に、足利学校の価値と魅力を市内外へ発信し、地域の歴史と文化を末永く継承していきたい。

史跡足利学校釋奠(せきてん)祭器の複製製作 足利学校釋奠の様子
足利学校釋奠の様子
史跡足利学校釋奠(せきてん)祭器の複製製作 釋奠祭器一覧
釋奠祭器一覧
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