大宮・高崎
「江戸型人形山車」修理保存事業

栃木県栃木市

江戸時代、日光例幣使街道の宿場町として栄えた栃木市では、明治時代に入ると東京で製作した江戸型人形山車を曳き廻す祭を催すようになり、現在まで続く豪華絢爛な祭礼へと発展した。

とちぎ秋まつりのメインイベントは山車とお囃子の競演する「ぶっつけ」で、ライトアップされた山車が向き合いお囃子を競い合うもので、見物者と一体となりクライマックスを迎える。

江戸型人形山車は、上下可動式の三層構造で、最上部に人形、次に上段幕に囲まれた枠、そして一番下が見送り幕で囲まれた枠となる。これは山王祭などで将軍上覧の際、江戸城の見附門をくぐるため、上げ下げさせて山車の高さを調整することによる。江戸型の山車は牛に曵かせる二輪の台車構造が多く見られたが、現在は人が曵く三輪又は四輪の台車となっている。江戸型人形山車の人形は、古事記や日本書紀に登場する神や英雄、民俗信仰や伝説にちなんだ中国の英雄、豪傑などで多彩な顔ぶれとなっている。

2017年度:静御前の山車修復

2018年度:諫鼓鶏の山車修復

「江戸型人形山車」修理保存事業
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