大宮
「伊王野温泉神社付け祭り」上町衣装修理事業

栃木県那須町

祭りの開始時期は不明であるが、祭り囃子の内容や形が江戸時代のものと似ていることから、伊王野の地が天領であった頃から始められたと考えられている。祭りは農作物の収穫に感謝し、11月3日が本祭り、その前後が宵祭りと、裏祭りになっていて、期間中は、上町、下町それぞれの屋台にお囃子のせて町中引き回す。お囃子は、大太鼓(おうど)、小太鼓(つけとたま)、笛、大小のつつみ、すり鉦などで祭り囃子をはやし、屋台の先頭は、「金棒引き」が勤める。(「金棒引き」は小学一年生の男女8人が法婆姿でお神輿を導く役)

この祭りの見所は、上町・下町の2台の山車が両町の境目で出会いはやしを競い合うところで、この出会いがお祭り期間中に4回ある。祭り囃子の曲目は、旧4丁目・新四丁目・馬鹿ばやし・江戸馬鹿ばやし・かぞえ唄・花ばやし・花車・矢車・上神田・中神田・十二神楽等、11曲が伝承されている。しかし、高齢化、過疎化が進み、祭りを運営するにあたり、運営担当者や屋台の引き手の減少が課題であるが、地元の小中学校の参加により技術の習得、伝承に励んでいる。

上町では、「若連」と呼ばれる30才ぐらいまでの同地区の青年がお祭りの運営を担当しており、お囃子は「上町はやし保存会」が定期的に練習して技術を継承しています。また、屋台やお祭り事務所の維持等を「祭ばやし保存会」が行っている。

今回の支援により、痛みの激しい衣装を新調することで、那須町に古くから伝わる祭りを末永く継承していく。

「伊王野温泉神社付け祭り」上町衣装修理事業
「伊王野温泉神社付け祭り」上町衣装修理事業 新調予定の衣装
新調予定の衣装
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