新潟
黒川能保存伝承事業

山形県鶴岡市

山形県鶴岡市に伝わる黒川能は、500有余年の間、春日神社の氏子である農民の手によって伝えられてきた神事能である。黒川能は、世阿弥が大成した後の猿楽能の流れを汲んでおり、現存の五流(観世・金春・宝生・金剛・喜多)のいずれの流儀にも属さない独特の形を持っている。500番以上の演目があり、現五流には滅びてしまった演目や演式も数多く残している。

また、昭和60(1985)年からは、地元小学校児童への現役能役者による指導を行い、後継者育成にも力を注いでいる。

一方、演能で使用する装束や能面、能楽器などは、長年にわたり使用され、痛みが激しいため、本事業では、上座衣装や小学校児童用衣装などを購入し、黒川能の継承と後継者育成に活用していきたい。

黒川能保存伝承事業
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