甲信越
伝統的建造物移築再建事業

長野県 長野市

推薦箇所:JR東日本長野支社

戸隠神社は、明治維新まで神仏習合の寺院で、顕光寺と称した。奥社、中社、宝光社の三つの地区から成り立っている。宝光社、中社地区の街並みは、それぞれ神社に続く大門通りの両側に宿坊が軒を連ね、標高1,000mを超える高地に成立、発展、戸隠山を行場とする山岳修験と深く結びついた信仰集落である。江戸時代以来の地割を良く残しており、その外縁に農家、商家等からなる門前町を形成している。軒の深い茅葺屋根の伝統的建造物、工作物、環境物件が多く残されており、平成29年、重要伝統的建造物群保存地区に選定された。

宝光社地区にある戸隠神社の宿坊・岸本家(旧:教釈院)の庫裏を移築した茅葺の原山邸は、老朽化により解体された。戸隠神社では、重伝建地区の更なる景観の魅力向上を図るべく、中社地区の茅葺屋根の二つの宿坊の向かいの神社所有地に、この原山邸の移築・再建を計画している。

今回の支援により、原山邸の移築・再建のための事前調査や計画策定を行う。

伝統的建造物移築再建事業
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