盛岡 浦浜念仏剣舞伝承事業
 
岩手県大船渡市

大船渡市三陸町越喜来の浦浜地区に伝えられている念仏剣舞。江戸時代中期またはその後に始まったものと推測され、地元では「けんばい」ではなく「けんべぇ」と言われています。リアス式の地理のため海と山に阻まれ、かつて陸の孤島と呼ばれた地域の一角である浦浜、そこに生き続けた民衆の素朴な芸能として踊り継がれているものですが、東日本大震災により、ほとんどの衣装や太鼓等が流されてしまいました。念仏剣舞は「供養」の意味合いが強く、「こういうときだからこそ舞わねば」という思いで、一切をなくした後から再起し、平成23年度も活動を続けてきました。震災からの復興を目指し、平成23年度で賄えなかったお面や衣装等を作成・購入するとともに、子供達への伝承を実施するための事業を行います。