室原の神楽と田植踊保存継承事業
 

福島県浪江町
避難先:福島県二本松市

福島県沿岸部は震災による津波の影響や原発による避難地域となっており、無形民俗文化財の存続が危機的状況にあるため、本事業において備品の修繕等を行い次世代への継承に繋げていきたい。

約300年前、天明の凶作時に、困窮した農民たちが漸く豊作を迎えたことに対する感謝の喜びを表し、奉納したことが始まりと伝えられている。

五穀豊穣、家内安全・繁栄を表した祭礼で、神楽と田植踊りはともに戦前までは正月の村祈祷時に行っていたが、戦後は神楽だけが毎年行われ、田植踊りは7年毎の遷宮時にのみ奉納されるようになった。

神楽は「幕舞」「幣束舞」「鈴舞」「怒り」の4種を、田植え踊りは「種蒔き踊り」「田植踊り」「石代量り」の3種からなる伝統芸能である。

本事業では震災によりヒビが入った太鼓を新調する。

 
室原の神楽と田植踊保存継承事業